週刊コラム

白い犬の行方

06/16 05:00
犬が姿を消してすぐ、嵐になった
犬が姿を消してすぐ、嵐になった

 農家にはちょっと困った客が来ることがある。ノラ犬だ。捨てられたのか、迷い込んできたのかは分からないが、招かれざる客であることは間違いない。

[PR]

 先週末のことだ。うちの飼い犬2頭が騒ぎ立てているので何かと思ったら、首輪のない白い犬が牛舎の周りをうろついていた。近所での見覚えはない。中型犬よりやや小さく、体の細さから成長が悪い若犬のように見える。足の一本が形成不全なのか、怪我はないのに歩き方がおかしかった。

 この白犬、完全なノラ育ちにしては警戒心がなかった。人や他の犬の近くまでよって来て、エサを乞うようなしぐささえある。正直、かわいいし可哀相だとは思う。だが、安易にエサを与えたり、ましてや飼ってやる訳にはいかない。今のところ家畜を追いかける様子や人にうなる様子はないが、犬は自分のテリトリーを得ると豹変することもある。先住の愛犬だっている。これまでわが家は、幾度もこうしたノラ犬をやむなく拒絶してきた。

残り:262文字/全文:664文字

全文はログインまたはお申し込みするとお読みいただけます。
ページの先頭へ戻る