子育て

ペットとアレルギー 飼育は悪くないという研究も

01/07 09:48
ペットとアレルギー 飼育は悪くないという研究も

 <質問> 来年初めての子を出産します。結婚前から犬を1匹飼っており、夫が子どもの頃アトピー性皮膚炎だったらしいので、生まれる子どものアレルギーのことが心配です。

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 <回答> 英国には「子どもが生まれたら犬を飼いなさい」ということわざがあるそうです。犬は子どもにとってかけがえのない友だちになることでしょう。しかし、アレルギー疾患が増えた昨今、事はそう単純ではないかもしれません。以前は子どもに喘息(ぜんそく)などのアレルギー疾患がある場合、ペットは厳禁でした。 

 一方、20年ほど前から乳幼児のペット飼育がむしろアレルギー疾患の予防になるという報告が出始め、現在ペットはアレルギー疾患にとって、必ずしも悪くはないと考えられています。

 これは非常に画期的な考え方です。もし犬や猫を飼うことで子どものアレルギー疾患が予防されるのなら、どんなに素晴らしいことでしょう。しかし残念ながら、現在までの研究を見ると、ペット飼育がアレルギーの予防効果となるという報告と悪化因子になるという報告は拮抗(きっこう)しており、明確な結論は出ていません。

 現段階で言えることは、ペットに対して明らかなアレルギー症状がある場合、飼育は勧められません。また、アレルギー性疾患の家族歴がある場合も、ペット飼育がアレルギー疾患の原因や悪化の可能性につながるかもしれないので注意が必要ということです。

 なおペットと暮らすに当たって、ペットのアレルギー物質を減らす試みとして、ペットの週1回以上の洗浄や毎日のブラッシング、部屋の掃除の励行や空気清浄機の利用、室外や寝室に入れないなど部屋を限定しての飼育の工夫も提案されています。(瀬川雅史=のえる小児科院長)

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