北海道

道産バニラに挑戦 石屋製菓が試験栽培 20年の量産化目指す

01/04 05:00
試験栽培中のバニラの様子を見守るホッコウの社員ら=17年12月下旬、札幌市東区の丘珠農場
試験栽培中のバニラの様子を見守るホッコウの社員ら=17年12月下旬、札幌市東区の丘珠農場

 菓子製造販売大手の石屋製菓(札幌)は、「道産バニラ」の商業生産に乗り出す。札幌市内の農業用ハウスで試験栽培に着手しており、2020年にも量産体制の確立を目指す。菓子の甘い香りを生み出す香料として広く使われながら、輸入に頼っている熱帯原産のバニラは近年、価格が高騰し、国内の菓子業界で品薄が懸念されている。同社は新たな北海道ブランドとして道産バニラを使った洋菓子開発につなげるほか、菓子原料として他社への販売や輸出も検討している。

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 石屋製菓は主力商品「白い恋人」に使う小麦粉を道産100%にするなど、原料に道産素材を可能な限り活用し付加価値を高めてきた。ただ洋菓子に欠かせないバニラは輸入品を使っている。しかも輸入バニラは主産地マダガスカルの天候不順による生産量減少や中国での消費拡大などで価格が高騰。16年の平均輸入価格は1キロ当たり約2万5千円と過去5年で7倍になっており、同社は自社栽培ができないか模索してきた。

 高温多湿を好むバニラは温暖な九州の一部地域で試験栽培の動きはあるものの、商業生産には至っていない。「スイーツ王国の北海道で量産できないか」―。石屋側から相談を受けた北海道銀行は、高断熱の農業ハウス技術でロシア極東での野菜栽培の実績を持つ農業施設建設のホッコウ(札幌)を紹介。熱帯植物の専門家の協力も得て、ホッコウ関連の農業生産法人アド・ワン・ファームの丘珠農場(札幌市東区)で昨年10月、海外などから集めた千株超の苗を試験的に植えた。

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