ひと2017

全国キッズ落語北海道大会の初代王者 遠藤信心(えんどう・しんじん)さん

2017/12/09 09:33
全国キッズ落語北海道大会の初代王者 遠藤信心(えんどう・しんじん)さん

 大人顔負けの軽妙な語り口に、大きな身ぶり手ぶりを交え、客席を笑いの渦に巻き込んだ。11月に砂川市で開かれた第1回全国キッズ落語北海道大会の小学生部門に出場。道内外の8人の中から初代チャンピオンに輝き「今までの苦労が吹き飛ぶくらいうれしかった」。

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 滝川市立滝川第三小の5年。7歳のとき、学習教材のCDで初めて古典落語を聴き「話し手は1人なのに何人もしゃべっているようで驚いた」。翌年、札幌の落語家笑生十八番(しょうせいおはこ)さんが砂川市で指導する子ども落語教室の門をたたいた。高座名は「信幸亭豆心(しんこうていまめごころ)」。好物の枝豆と自身の名から取った。

 月2回の教室のほか自宅で毎日1時間練習し、師匠の指導に同席する母(35)の助言を受ける。「師匠は褒めてくれるけど母ちゃんはスパルタ。師匠より怖い」。自室にせりふを書いた模造紙を貼り、演目のCDを聴きながら眠りにつく日々だ。

 各地にある子ども落語の全国大会のうち、昨年の宮崎県の大会では初出場でいきなり2位。そして今大会は、江戸時代の遊郭を舞台にした「お見立て」に挑戦。登場する花魁(おいらん)は女性らしいしぐさでお色気たっぷりに、客はなまり言葉で田舎くささを表し、両者の駆け引きを見事に演じて審査員の心をつかんだ。

 「お客さんが笑う瞬間がたまらない」と落語の魅力を語るが、消防車や救急車にも憧れる10歳。だから将来の夢は「落語ができる救急救命士」。(若林彩)

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