第51回北海道新聞文学賞

<創作・評論部門>候補作と選考経過

2017/11/11 09:00

候補作

(作者の50音順)
小説「はるばる来ました」 香名山はな
小説「通天閣の消えた町」 沓沢久里
小説「影を待つ」 長沢とし子
評論「砂州をこえて―佐藤泰志『海炭市叙景』論」 番場早苗
小説「彼女が消えた日」 蓑島知子
小説「ゆ・ら・ゆ・ら」 結城はに

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選考経過


 一時代書く心構え評価


 応募は100点(創作92点、評論8点)で、昨年より14点増えた。道外からは8点で、1点は海外から。このうち6点を候補作とし、10月6日に東京で選考会を開いた。選考委員のうち加藤幸子氏が体調不良で欠席、川村湊、久間十義、李恢成の3氏で審議した。

 全員が高く評価したのが「通天閣の消えた町」。戦後の大阪で生きる人々を描いた小説で、「『一つの時代を書くぞ』という心構えがある」「文章の歯切れが良い」と本賞に決まった。

 「はるばる来ました」は「話のテンポは良いが、登場人物の気持ちに寄り添っていない」との指摘も。「彼女が消えた日」は「工夫のある展開だが、謎解きで失敗した」。「砂州をこえて―佐藤泰志『海炭市叙景』論」は「佐藤の思想や生き方をもっと追究してほしい」とされた。「影を待つ」は「途中までは良かったが、結末で破綻」、「ゆ・ら・ゆ・ら」は「読ませるが、文章などレベルに達していない」と評された。

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