旭川市内のコロナ専用病床191床に クラスター発生相次ぎ増床

2020/11/27 21:19

 新型コロナウイルスの感染者を受け入れる市内五つの基幹病院のコロナ専用病床数が急増している。旭川市内で相次ぐ新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発生で専用病床が逼迫し、対応を迫られた形だ。今月上旬の約50床から、27日には4倍弱の191床と、大幅に増えた。クラスターが発生している旭川厚生病院で院内感染した患者向けの病床を80床に増やすなど、各病院とも専用病床の確保を急務としている。

 旭川市保健所によると、市内では27日までに五つのクラスターが発生。22日にクラスターと認定された旭川厚生病院は、専用病床を4床用意していたが、院内感染した患者のため5階に27床の専用病床を開設。その後も感染が広がり、3階病棟でも受け入れ、27日現在で80床に増やしている。

 旭川医療センターは10床から20床、市立旭川病院は6床から42床に拡大した。

 旭川医大病院も27日、14床から25床に増床。中等症以上の患者や妊婦を受け入れるとし、現在3床が埋まっている。古川博之病院長は「基幹病院の厚生病院がクラスターで大変な事態で、少しでも力になれれば」と話す。

 市保健所によると、感染者の一部は自宅待機とし、専用病床の稼働率は26日現在、66%にとどめている。市保健所は理由として《1》クラスターが発生した慶友会吉田病院の感染者が高齢で寝たきりなど介助が必要な人が多く、受け入れ病院の負担が重い《2》中等・重症患者の発生に備え病床を確保しておく必要がある―などを挙げ、「クラスターが発生する中、病床稼働率を一定数落としている状態」と説明する。

 吉田病院からの転院患者の中には、コロナの症状が回復し退院基準を満たしながらも、受け入れ態勢が整わないとして吉田病院に戻れない人もいるといい、旭川市医師会が市内の病院で受け入れられないか調整を進めている。
(山中いずみ)