寿都の磯焼け、クボガイ影響 東海大が関連調査 「商品開発 対策につながる」

09/12 05:00

採集した海藻などを分析する学生たち(東海大提供)

 【寿都】海藻が死滅し、漁業への被害が出ている磯焼けについて、町内沿岸に生息する巻き貝であるクボガイの個体数が影響を及ぼしていることが、東海大生物学部海洋生物科学科(札幌)などの調査で分かった。同学科の桜井泉主任教授=水産学=は、「クボガイの数が多い年はコンブなど海藻の生育状況が悪い」との見解を示しており、新たな磯焼け対策につなげたい考えだ。

 町が1998年から旧樽岸小校舎を臨海実験所として同大に無償貸与している。毎年夏に同学科の3年生約50人が訪れ、実習の一環として町の水産業が抱える課題を共有し、町や町漁協と連携して解決に向けた研究をしている。

 近年、特に深刻なのが磯焼けで、同大は2013年から調査を開始。今年も学生らが町沿岸の藻場で海藻などを採集し、分析した。これまでの調査から、クボガイの生息状況と海藻の繁茂状況に関係があることが分かってきたという。桜井主任教授は「磯焼けの原因として有名なのはウニによる食害だが、クボガイも一因になっている」と話す。