光免疫療法の実用化に期待 米国立衛生研の小林氏開発 近赤外線当てがん細胞破壊

09/11 17:00

 近赤外線という光を当ててがん細胞だけを破壊する「がん光免疫療法」の実用化への研究が進んでいます。開発したのは、米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆・主任研究員(56)。日本でも3月から治療薬の承認を目指し臨床試験(治験)が始まっています。8月に札幌で開かれた市民フォーラム(主催・社会医療法人孝仁会ほか)で講演した小林さんの話などを基に、がんの最新治療と期待される同療法を紹介します。

《1》どんな治療法か

 小林さんは、がん細胞表面に多く存在するタンパク質とくっつく性質を持つ抗体に、近赤外線の光を吸収すると化学反応を起こす物質を結合させた薬剤を開発しました。近赤外線はテレビのリモコンなどに使われている目に見えない光です。