胆振東部地震死者18人に 山腹崩壊13キロ四方で確認

09/08 05:00

災害救助犬も加わり、捜索活動が続く厚真町幌内の土砂崩れ現場=7日午後5時10分(野沢俊介撮影)

 6日午前3時8分ごろ、胆振管内厚真町で道内で初の震度7を観測した胆振東部地震で、道警や消防、自衛隊などは7日、計約2500人体制で行方不明者の捜索を続行した。道などによると、大規模な土砂崩れが発生した厚真町の15人を含め、計18人の死亡を確認した。ほかに同町では2人が心肺停止、町内の19人と連絡が取れなくなっており、道警などは土砂崩れに巻き込まれ、倒壊した家屋や周辺を重点的に捜索している。道内各地の負傷者は361人に上っている。

 厚真町災害対策本部は7日、町内の16~87歳の男女15人の死亡が確認されたことを明らかにした。いずれも土砂崩れに巻き込まれ、亡くなったという。

 道と林野庁北海道森林管理局による合同ヘリ調査では、厚真町北部と胆振管内安平、むかわ両町にまたがる約13キロ四方の広い範囲で大規模な山腹崩壊が起きていることが確認された。特に厚真町北部の吉野地区周辺の山林約5キロ四方に、崩落が集中していた。厚真町の安否不明者19人の大半が吉野地区の住民という。

 厚真町以外の死者は苫小牧市の自宅で転倒した高齢男性、むかわ町の自宅でタンスの下敷きになった男性(86)、日高管内新ひだか町のアパート居室で倒れていた男性(55)の計3人。

 住宅被害のうち全壊は厚真町19棟、安平町6棟、むかわ町5棟。半壊と一部損壊は安平町やむかわ町などで計31棟となっている。

 札幌市内の避難者数は7日午前6時に256避難所で約1万人に達したが、同日午後7時現在、約6300人まで減った。避難所の食料は足りているという。道によると、午後4時現在、札幌市を除く114市町村の458避難所に約4200人が避難している。

 JR北海道は7日午後、北海道新幹線と札幌―新千歳空港間で快速エアポートの運行を再開した。新千歳空港は同日の午前便を中心に175便が欠航したが、国内線は一部で運航が再開された。国際線ビルは8日午前6時に閉鎖が解除され、その後運航を再開する。

 札幌市営地下鉄と路面電車(市電)も7日、運転を始めた。

 道内は胆振東部地震発生以降、7日午後9時までに胆振管内を中心に、震度4を含め計114回の地震が発生。気象台は「今後も震度7程度の非常に強い地震に注意が必要」と呼びかける。道内で震度7が観測されたのは初。2016年の熊本地震以来、国内6例目。