強い地震続く恐れ 「1週間は警戒必要」 震源近くで昨年も震度5弱

09/06 19:24 , 09/07 02:44 更新

 6日未明に道央を襲った強い地震は気象庁の解析の結果、胆振管内厚真町で道内観測史上初めて震度7を観測していたことが分かった。震源近くでは2017年7月にも震度5弱の地震が起きており、札幌管区気象台や専門家は、地震活動が活発化する可能性を指摘する。政府は今回の震源近くの石狩低地東縁断層帯南部で、長期的に想定される地震の規模について、今回のマグニチュード(M)6・7を大きく上回るM7・7程度以上としており、今後さらに強い地震が起きる恐れもある。

 今回の地震は、苫東厚真発電所をはじめとする道内の全火発が一時、運転を停止したほか、札幌市清田区で地盤沈下や液状化とみられる現象が発生するなど広い範囲に被害を及ぼした。

 札幌管区気象台は、太平洋プレートが陸のプレートの下に潜り込む際に陸側に力が加わり、陸の地下部分の地盤が割れて発生したとみる。気象台は石狩低地東縁断層帯と地震の関連について「分からない」とする一方で、「他の断層を刺激する可能性がある」として、今後1週間、同程度の地震に警戒を呼びかける。

 地震の後に、別の断層が動いて再び大地震が起きた例はこれまでもある。16年の熊本地震では、M6・5の「前震」の2日後にM7・3の「本震」が発生。史上初めて同じ地域で2度の震度7を観測し、家屋倒壊などによる直接死は50人に上った。前震の「日奈久(ひなぐ)断層帯」と本震の「布田川(ふたがわ)断層帯」が、相次いでずれて発生した。前震が本震を誘発したとみられている。

 南北に100キロ以上にわたって走る石狩低地東縁断層帯は、今回の震源地から西へ約10キロ。気象台は「周辺に存在する活断層で大きな地震が発生した場合は、震度6強以上の強い揺れが予想される。特に発生から2~3日までは警戒してほしい」と訴える。

 北大地震火山研究観測センターの高橋浩晃教授(地震学)は「今回の地震の規模は、国がこの地域で想定していた規模よりかなり小さく、断層にエネルギーが残っている可能性がある」とし、同じ場所でもより大きな地震が起きる恐れを指摘する。また、震源も断層型の地震としては深い約37キロだったことから「通常の地震とは違う動きをする可能性があり、今後を予測できない。大規模な地震が1週間以上たっても続くことも考えられる」と話す。(川崎学、岩崎あんり)