【ライフライン】被害の状況まとめ(6日午後10時現在)

09/06 18:36 , 09/07 04:31 更新

 胆振地方中東部を震源とした強い地震による電気や交通などライフラインの被害は、道民生活に大きな影響を与えた。被害の多くは停電が原因で、各機関は停電が解消され次第、全面復旧を目指す。いずれも6日午後10時現在。

■電気

 北海道電力などによると、道内の全ての火力発電所が一時停止し、道内全295万戸が停電。6日午後に砂川火力発電所が稼働し、午後5時までに約34万戸で停電が解消したが、全面復旧のめどは立っていない。

■水道

 道などによると、胆振管内厚真、安平、むかわ3町は全面断水。この他に31市町村の一部で断水が発生した。31市町村は次の通り。

 ▽札幌市▽江別市▽恵庭市▽小樽市▽函館市▽登別市▽室蘭市▽伊達市▽帯広市▽夕張市▽後志管内京極町、余市町、赤井川村▽檜山管内上ノ国町▽胆振管内洞爺湖町、壮瞥町▽日高管内日高町、浦河町▽空知管内浦臼町、雨竜町、秩父別町▽十勝管内音更町、池田町、更別村▽上川管内美瑛町▽留萌管内増毛町、羽幌町▽宗谷管内浜頓別町▽オホーツク管内津別町、置戸町▽釧路管内釧路町

■通信

 NTT東日本や携帯電話各社によると、道内の一部で固定電話や携帯電話がつながりにくくなり、インターネット回線にも影響が出た。NTTは道内全域で公衆電話を無料で利用できるようにした。災害時でもつながりやすいという。

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話3社は、スマートフォンなどで安否を知らせる「災害用伝言板」と、音声メッセージを残せる「災害用音声お届けサービス」の提供を始めた。NTTドコモは道内の11の店舗などで無料充電サービスを実施。対象は同社ホームページ(HP)で確認できる。

 携帯各社によると、携帯電話基地局の非常電源が切れても移動基地局を出すなどして対応するため、直ちに携帯電話が使えなくなる事態は起きないという。各社はHPでスマートフォンの電池消費を抑える方法を紹介している。

■道路

 開発局などによると高速道路は道央道、日高道の一部で通行止め。国道2路線2区間、道道16路線20区間で通行止めが発生した。

■鉄道

 JR北海道によると、地震発生当時、旅客列車は運行しておらず、運行中の貨物列車は緊急停止した。脱線などの被害はない。北海道新幹線を含む道内全線で運行を見合わせた。7日も正午ごろまでは全線運休するが、電力供給が回復次第、運行再開を目指す。道南いさりび鉄道も6日は終日運休し、7日も復旧の見通しは立っていない。

■バス

 札幌市と近郊の路線バスは、北海道中央バス、じょうてつ、ジェイ・アール北海道バスはいずれも全線を運休。網走・北見―札幌間、旭川―札幌間などを結ぶ都市間バスも運休が多発した。7日以降は信号機の復旧や道路の安全を確認後、運行を再開する。

■航空

 新千歳空港のターミナルビルは国内線、国際線とも閉鎖され、同空港を発着する全422便が欠航。6日夜に停電が復旧し、7日午前にもビルの営業再開を目指す。航空会社の態勢が整い次第、運航を再開する。

 丘珠を含む地方空港は、新千歳発着便を除き、目立った欠航はなかった。7日もほぼ平常通り運航する予定。北海道エアシステム(HAC)は同日、丘珠―釧路線と丘珠―函館線を各1往復増便する。

■フェリー

 苫小牧や小樽、函館、室蘭と本州を結ぶフェリーに大きな影響はなかった。7日も通常運航する見通し。

■幼稚園・学校

 道教委によると、後志、上川管内などの一部を除く公立の幼稚園や小中高校など1891校が6日、臨時休校した。窓ガラスが割れるなど30校が被害を受けた。7日は1197校が臨時休校を決めた。

■病院

 厚生労働省によると、道内の少なくとも249病院で停電が起きた。このうち29は災害拠点病院で、いずれも自家発電機で対応。札幌医大病院や北大病院(札幌)、王子総合病院(苫小牧)、市立室蘭総合病院(室蘭)などが外来診療を停止した。拠点病院の大半は7日も救急患者のみを受け入れ、外来診療は行わない。

■小売り

 コンビニ各社によると、セブン―イレブンは7日以降、弁当などを作る道内の工場が停電しているため、本州から海路や空路で商品を運ぶ検討を始めた。セイコーマートは全道1100店のうち1050店で営業しており、7日はさらに営業再開の店舗が増える見通し。2社に加え、ローソン、ファミリーマートも一部店舗で営業休止しているが、停電が復旧次第、順次通常営業を再開する。

 イオン北海道、コープさっぽろ、マックスバリュ北海道、アークスグループ、ツルハ、サツドラは大半の店舗で店頭販売を行っており、7日以降も停電が続けば、在庫がある限り店頭販売を行う。停電が復旧次第、順次通常営業に戻る。コンビニ、スーパー各社とも食料品や水を中心に品薄となっている。

■物流

 日本郵便は6日、北海道発着の「ゆうパック」の受け付けを停止。ヤマト運輸や佐川急便も集荷を中止した。