LCCなど道内線利用好調 観光関係者「早期再開を」

09/06 05:00

 関西空港は道内3空港との間で1日28便が就航しており、5日も全便が欠航した。8月に就航した格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)の釧路―関西線など、利用好調な路線が多いだけに、道内の観光関係者からは早期再開を望む声が上がっている。

 ピーチの釧路―関西線は8月1日に就航し、180席の機材で1日1往復運航している。釧路空港関係者によると、8月の平均搭乗率は95%程度とほぼ満席。今後も高水準が続くとみられていた。ピーチは「LCCが使用する関西空港の第2ターミナルと滑走路は被害が少なく、閉鎖が解かれ次第、運航を再開したい」とするが、具体的な見通しはまだ立たない状況だ。

 釧路観光コンベンション協会の田中正専務理事は「関西からの観光客が増えていたので本当に残念。自然災害なのでどうすることもできないが、早く運航を再開してほしい」と悔しさをにじませた。

 一方、全日空は、観光需要を見込める7月14日から9月末まで、女満別―関西間で1日1往復の季節運航を行っている。女満別空港は世界自然遺産・知床に近く、8月は延べ約6500人が利用した。関西からの観光客は首都圏に次ぐ多さとみられるだけに、知床斜里町観光協会(オホーツク管内斜里町)の新村武志統括部長は「欠航が続き、宿泊のキャンセルが出ないか心配している」とこぼす。

 このほか道内では、新千歳―関西間も1日24便が運航しており、国土交通省新千歳空港事務所によると、今年1~7月の利用者数は前年同期比2・3%増の71万518人。今後、関西の閉鎖が長引けば、訪日外国人客が右肩上がりに伸びるなどの道内観光の活況ぶりに水を差されかねない。(田中雅章、吉田隆久、五十地隆造)