「やまゆり園」事件2年 心の内の「優生思想」と向き合う

08/27 17:00

「障害者もその家族も健常者も、率直に語り合って距離を縮めましょう」と語る藤木和子さん

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件から2年。殺人罪などで起訴された元施設職員は、障害者の存在を否定するような発言をして社会に衝撃を与えた。旧優生保護法(1948~96年)の下で行われた強制不妊手術の問題もクローズアップされ、人に優劣を付けて優秀な人だけを残そうとする「優生思想」の恐ろしさが今、あらためて浮き彫りになった。この思想は、自分たちの心の奥底に潜んでいるのではないか―。自らの内面にある差別や偏見と向き合い、乗り越えようとする人たちもいる。

■障害者、健常者で語り合いを 弁護士・藤木和子さん

 旧優生保護法を巡る強制不妊手術訴訟の弁護団に加わる東京在住の弁護士、藤木和子さん(35)には、聴覚障害者の弟がいる。幼いころから弟の障害について母が周囲に責められるようなことを言われるのを見聞きし、自分も「差別される側にいる」と漠然と感じてきた。弟の障害を知る友人から「不幸がうつる」と言われたこともある。