「来る店ゆく店」美唄焼き鳥「福よし」 守屋裕之(東京写真課)

08/16 15:30

2017年3月にお邪魔した銀座のアインズトルペさん

 北海道で馴染んでいたお店が東京、首都圏にでき取材にうかがえるということは、とても懐かしい気持ちにもなる、楽しい仕事の一つです。



 石屋製菓さんやアインズさんなどの大手が銀座の一等地に店を構えていると、北海道民としてとても誇らしく、頼もしく思います。また、地方の町から特産品を武器に進出してくる方々があれば、発展を願って撮影しています。



 しかし、出会いがあれば別れもあります。



 北海道新聞東京支社からほど近い、虎ノ門の居酒屋街にあった美唄焼き鳥の「福よし」さん。6月に店じまいしてしまいました。銀座で長くやって、虎ノ門に越してきてわずか一年あまりです。



 美唄や岩見沢では定番の鶏のモツ串焼きがメイン。サッポロビールをくみ交わし、締めのそばまで、懐かしのメニューで話も弾みました。



 取材にうかがうというよりは、仕事帰りにちょっと一杯、都内の友人たちとちょっと一杯、久々に合う岩見沢東高校の同級生たちとちょっと一杯、通わせていただきました。近隣の霞が関や内幸町といった官庁や商社などにお勤めの方々が集っていました。



周りのお客さんからも、北海道のイントネーションに乗った地名や単語が飛び交っていました。隣のテーブル同士で共通の話題に盛り上がったりしたことも。

 東京で同郷のお店に集まって昔話をするなんて、ドラマの中の出来事とずっと思っておりました。が、実際に北海道を離れてみると、年のせいかとても居心地のいい、都会の中の隠れ家でありました。



 店では北海道の高校を出て東京在住となったOB・OGによる同窓会も行われていて、告知のポスターも貼られていました。私の母校もお世話になり、同窓会では袋入りの「福よしそば」の即売に協力していただきました。

 ランチも行っていて、昼も夜も通った「福よし」さん。スタッフさんは札幌や岩見沢の系列店で活躍しているとのことです。



 みなさま、ぜひ故郷でご活躍を。そして、東京で再開していただければ。こちらでがんばっている道産子たちは、みんな待っています!

 福よしさんのような拠り所は、首都圏にほかにも、まだまだたくさんあるようです。取材も兼ねて小さな「ふるさと」を探していきたいと、日々考えています。