7 エントリーシートで、なぜ差が付くか 平岡祥孝

08/29 15:00

 過日、大手企業の採用担当者と会食した際に、エントリーシートの話題が出ました。内定者と不合格者で見た場合に、どのようにエントリーシートで差がついたかについて、意見交換しました。あくまでも私の記憶を辿る限りでは、4項目程度に分類できるのではないでしょうか。ここでは自己PRをA4版1枚に書く場合で考えてみます。

 第1点目はやはり表記です。誤字・脱字あるいは略字は論外でしょうね。特に手書きの場合には、非常に評価が下がるように思った次第です。

 第2点目は分量です。一般的には8割程度を目途とすることが多いと思います。ですが、いつもながらの差異化・差別化の視点に立つならば、余白を残さずに最後の最後まで書ききることです。これとて熱意を示すアピールではないでしょうか。

 第3点目は言わずと知れた内容です。どうしてもサークル活動とアルバイトを取り上げて、自己PRする学生が相当数を占めるようです。「それらは読まなくても、ほとんどPRしたいことが予想できる」とのことでした。その理由は明らかです。いわゆるネタが陳腐であって、そのうえ文章力が貧弱であるからでしょうね。

 大学大衆化の時代といえども、「大いに学んでこそ」大学です。学習活動の分野から何か素材を持ってきて書いて欲しいものです。たとえば熱心に取り組んだ学習活動や打ち込んだ卒業論文などを取り上げて、具体的かつ説得的に記述して、その経験がどう職場で生かしていくかまで書いている学生は、もちろん有利です。

 第4点目は提出のあり方です。あくまでも私の独断と偏見ですが、WEBでの提出を除いて、「郵送でも可」との指示があっても企業側が認めるならば、訪問して提出することをお勧めします。手間隙をかけることで、採用担当者と面談したり、事実上の企業訪問をしたりすることができるからです。これが直接優位に働くとは言えないかもしれませんが、応募企業との接触頻度を高めることは大切なことだと思います。

 要するに、コストパフォーマンスの基準だけで楽をしてエントリーシートに取り組まないことが肝要です。