豪雨広島市のふるさと納税事務を肩代わり 夕張市 破綻後の支援に恩返し

07/27 17:00 , 07/27 17:57 更新

広島市のふるさと納税の寄付を受け付けている民間サイト「ふるさとチョイス」。事務手続きを夕張市が代行する

 【夕張】夕張市は26日から、西日本豪雨で被害を受けた広島市を支援するため、広島市のふるさと納税の受け付けと事務手続きの代行をしている。財政破綻した後に広島市から職員派遣などの支援を受けた夕張市の恩返しで、全国唯一の財政再生団体の自治体として「できる形でのお礼を考えた」(企画課)。広島市の事務作業や手数料負担の軽減につながるという。

 寄付は、ふるさと納税に関する民間サイト「ふるさとチョイス」(https://www.furusato-tax.jp/)特設ページで受け付け、寄付者に「受領証明書」を発行するなどの事務手続きを夕張市が代行する。夕張市企画課が広島市の担当者に手続きの代行を申し出たところ、驚かれたものの「心遣いに感謝する」との返答があった。

 同サイトは2016年の熊本地震を機に、他自治体が事務を代行する支援制度を導入。今回の豪雨被災地の受け付けの代行は、夕張市をはじめ、熊本県など26自治体が行っている。このうち道内では、日高管内えりも町も「風の町」として交流のある愛媛県大洲市の代行を20日に始めた。

 広島市のふるさと納税は、被災地支援を目的に募るもので返礼品はない。寄付金は広島市に全額送金される。証明書の郵送料など、寄付額に対して1~2%程度が必要になる経費は夕張市が負担する。寄付の受け付けは8月末まで。

 夕張市は07年、財政再建団体(当時)に移行した際、市職員の退職が相次ぎ、300人以上いた職員が一気に半減。道や東京都など他の自治体から応援職員の派遣を受け、広島市からも09年から1年間、総務課税務管財グループに職員1人が派遣された。夕張市の中学生を広島平和記念式典に派遣する事業では、事業費の不足を懸念した広島市の民間団体から寄付を受けたことがある。