箱根駅伝 ゴール前の予行演習 中川明紀(東京写真課)

01/17 17:18

感動の瞬間を伝えようと、ゴール前ではたくさんのカメラマンが待ち構えていました

 サッカー天皇杯、フィギュアスケート、大学ラグビーなどスポーツ界がにぎわう年末年始。世間の関心が高い一つは、何と言っても箱根駅伝ではないでしょうか。

 箱根駅伝の見どころは優勝争いだけではありません。シード権争い、たすきをつなげぬ繰り上げスタート…いたる所にドラマがあります。最終中継所、鶴見(横浜)で、国学院大がわずか5秒届かず、たすきをつなげなかったシーンには、釘付けになった方も多のではないでしょうか。

 1月3日、そんな数々のドラマを生んだ箱根駅伝。復路ゴールを撮影するため、私は東京・大手町にいました。



 ゴール近くで私も撮影場所を確保。カメラの露出をチェックしたり、走者がゴールテープを切る瞬間をイメージして構図を確認したりと入念に準備していました。すると大会関係者が、カメラマンのためにゴールテープを切る“予行演習”をしてくれました。これは画角や露出を確認する上で、私たちカメラマンにはとても助かるのです。

 実際の選手より先に、沿道の観衆の前でゴールテープを切ることができるなんて羨ましい気もします。続いて主催するテレビ局の関係者も、テレビカメラマン向けに予行演習。この方は右手を突き上げ、実際の選手さながらの感動が伝わってくる渾身の演技を見せてくれました。

 往路優勝は東洋大に譲った青山学院ですが、復路の6区で逆転すると、その後は独走状態となります。アンカーのゴールを待つ青山学院の選手たちも歓喜の瞬間に向けた予行演習を行っていました。


 まだ優勝したわけではありませんが、喜び合う練習をしています(笑)。さすがは王者・青山学院、余裕がうかがえました。日頃、厳しい練習に耐えてきた成果が実を結ぶ瞬間が近づいています。

 監督車から選手たちを鼓舞してきた原晋監督が大手町に到着しました。今や「選手より有名人」と言っても過言ではないでしょう。

 原監督も選手さながらに右手を突き上げてゴールを駆け抜けます。

 ゴールテープの奥にアンカーの選手が小さく見えてきました。沿道の声援を全身に受けてラストスパートです。







 駆け付けたファンも原監督の様子をカメラにおさめようと、スマホを向けて必死に姿を追っていました。

 昨秋行われた2つの全国大会では優勝を逃した青山学院でしたが、最後は底力を見せつけ、箱根駅伝史上6校目の4連覇を果たしました。


 昨年の全国高校駅伝で道内勢として61年ぶりに入賞を果たした札幌山の手高からは、複数の選手が関東の駅伝強豪校へ進学するということです。来年の大会は道産子の走りにも注目したいところです。