審査評  実りも彩りも豊かで、お祭りなどの行事も多く、秋は撮影の意欲が増す季節。今回は87人から263点の応募がありました。
 1席「暖を求めて」。暖房器具の変化で、まきを積んだ光景は今では見かけることが少なくなりました。まきの断面が直線的なのに対し、寝ている子猫が体を丸め、画面の上下で形が対照的となったので、印象が強い写真となりました。冬の厳しさを前にした子猫に対する、撮影者の温かなまなざしも感じます。
 道内各地で、数年来の色づきとの声が聞かれた今季の紅葉。そのせいか、例年以上に鮮やかな作品が寄せられました。その中で2席を射止めたのは「太陽のスポットライトを浴びて」。深山のもみじがくっきりと浮かび上がる中、地形の関係か、斜めから光芒が射し込み、撮影する上でこれ以上ない舞台となりました。
 同じく2席の「少年の秋」。一陣の風のように走り去る少年。偶然のシャッターチャンスを見逃しませんでした。カメラに気付いたのか、振り向いて笑顔になってくれ、動感に明るさも加わりました。
 朝焼けでオレンジ色に染まった空と海を背景に、横一列で並ぶ釣り人を撮った「秋鮭(立ち込み釣り)」が3席に。列に向かって歩く手前の人物が、画面にリズムを与えています。
 3席の2点は作者のお孫さんが被写体。「うんこらしょ」はイベント会場で購入したタマネギの袋を抱えようとする女児の姿がほほ笑ましい。正面から撮影したため、主題がシンメトリーとなり、どっしりと安定感のある構図に。
 「気持ちい~!」は布団のようにふかふかに積み重なった落ち葉で、遊ぶ姿を撮影しました。楽しげに寝転がる2人の声や、葉ずれの音まで聞こえてきそうです。
(北海道新聞社写真部次長 野勢英樹)

2017年12月2日北海道新聞夕刊掲載

1席

「暖を求めて」
山神幸子さん=札幌市

2席

「太陽のスポットライトを浴びて」
吉藤義知さん=札幌市

「少年の秋」
保科俊一さん=函館市

3席

「気持ちい~!」
増井典子さん=苫小牧市

「うんこらしょ」
長友逸郎さん=札幌市

「秋鮭(立ち込み釣り)」
寺谷泰広さん=函館市

佳作

「夕焼けに誓う」
鈴木佳夫さん=岩見沢市

「終焉の美」
加藤憲秋さん=恵庭市

「寄りそう二人」
吉村登美子さん=千歳市

「食欲の秋」
伊藤博章さん=札幌市

「秋色の石狩」
山崎久子さん=札幌市

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次回のテーマは・・・

冬のはなし

 次回3月のテーマは「冬のはなし」です。寒さの厳しい季節ですが、冬の遊びに加え、クリスマスやお正月などの楽しみもあります。自然風景のほか、家族や友人とのふれあいなどを自由な発想で表現してください。


  • 応募点数は1人5点まで
  • 締め切りは2月14日必着
  • 3月3日の夕刊掲載

投稿規定

  • 投稿は、他のコンテスト、本紙の他のコーナーへの重複を(予定も含む)避けてください。
  • パソコンなどによる画像データの合成は不可です。被写体の肖像権には十分注意を払ってください。
  • 投稿方法はA4サイズ以下のカラープリントの郵送かメールに添付する画像データ(JPEG形式を推奨)の送信です。
  • 作品のタイトル、撮影の日時・場所を明記。撮影の状況や作品に込めた狙いなどを短文にまとめてください。
  • 投稿者の郵便番号、住所、氏名、年齢(紙面には原則掲載しません)、連絡用の電話番号も。
  • 郵送の宛先は〒060−8711(住所不要)、北海道新聞編集局写真部「フォトランド」係。
  • メールからの送信はこちらから。
  • 応募作品は返却しません。入賞作品は北海道新聞社のホームページなど電子媒体にも使わせていただきます。
  • 賞金は1席・5万円、2席・2万円、3席・1万円。
  • 応募は1人5点まで。
  • 問い合わせは写真部011・210・5644へ。
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