【PR】札幌円山整形外科病院

北海道医療情報2018 医療の現場から
放っておいたら怖い腰と首の痛み

腰痛・首の病気について学ぼう

 国民病ともいえる腰痛は、若い人から高齢者まで多くの人を悩ませている症状。また、「首が回らない」「コリやピリッとくるような感覚がある」など、首に痛みや不安を抱えている人も少なくありません。

 北海道新聞社との共催で、全道5都市で健康セミナー「腰痛・首の病気について学ぼう」を開催した札幌円山整形外科病院。長年にわたり脊椎脊髄疾患の臨床に従事し、治りにくい腰や首の症例を数多く診療してきた竹林庸雄院長に、腰や首の病気やその治療法について伺いました。



■すぐに受診したほうがよい腰痛とは


──腰痛にはどんなタイプがありますか。

 一言で腰痛といってもさまざまで、しばらく経過をみてよい腰痛もあれば、早急に治療が必要な腰痛もあります。絶対に見逃してはいけない腰痛は、悪性腫瘍が脊椎に転移したために起こる腰痛(転移性脊椎腫瘍)、脊椎に菌やウイルスが感染した状態に伴う腰痛(感染性脊椎炎)などです。こうした疾患の場合、かなり強い痛みが安静時や夜間でも持続するという特徴があります。

 腰痛の多くは経過観察で良く、腰に負担をかけないよう無理をしないで過ごせば、数日から数週間で改善することが多いです。一方、注意が必要なのは、下肢痛を伴う腰痛です。

──下肢痛を伴う腰痛について教えてください。

 下肢痛とは腰部に原因があり、臀部(でんぶ)からひざ、足首に至る痛みやしびれを指し、坐骨神経痛ともいわれます。歩き始めは良くても、歩行しているうちにしびれが強くなったり、あるいは力が入らなくなったり(脱力)すると、神経にかなりの障害が生じている可能性があります。

──どんな治療法がありますか。

 多くの場合、薬物治療を中心とした保存療法で痛みは改善します。リハビリテーションも有効なケースが多いです。一方、保存治療を十分に行っても治らない場合は、手術療法を選択することになります。

 手術は神経の圧迫を取り除く「除圧術」が第一選択です。背骨がぐらぐらと不安定な場合には、「固定術」を追加して背骨を安定させます。

 近年、小さな手術創で、明るく拡大された視野を得られる手術用顕微鏡を用いた低侵襲手術(体への負担をできるだけ少なくする手術)を行うことも増えています。手術中は神経機能を監視するシステムを稼働させ、安全性の確保することが大切です。入院期間の目安は、3~14日間程度です。

■骨粗しょう症、背骨の損傷も腰痛の原因


──骨粗しょう症も腰痛の原因になると聞きましたが。

 骨の強度が低下し、わずかな衝撃でも骨折しやすくなる骨粗しょう症は、高齢化に伴い女性を中心に増加の一途をたどっています。中でも折れやすいのが背骨です。骨量が減少し、背骨が押しつぶされる圧迫骨折も年々増加しています。圧迫骨折が生じると、背骨が曲がったり、慢性的な腰痛の原因となります。

 リハビリテーションや装具療法で痛みが改善しない場合、グラグラする背骨を固めて痛みを抑える「経皮的椎体形成術」という手術を行う場合があります。これは椎体の中で風船を膨らませ、骨の中に空洞をつくります。その中に骨セメントを充填して、骨の内側から潰れた椎体を安定させ、痛みをやわらげる治療法です。手術は30分ほどで終了し、術後すぐに痛みが緩和される場合が多く、出血もほとんどなく、体への負担も少ないので、90歳代の患者さんに実施することも珍しくありません。

■首の痛み、手の症状が伴うと要注意


──首の病気について教えてください。

 首の痛みにかかわる病気はさまざまです。気を付けたいのは、背骨にとげのような部位ができ、それが脊髄や神経根を圧迫する頸椎症です。脊髄を圧迫する場合は、特に注意しなければなりません。脊髄は傷つくと治りにくく、大きく損傷すると元には戻らないからです。

 脊髄が圧迫されると首の痛みだけでなく、手のしびれや痛み、手の感覚が鈍くなる、手指の動きがぎこちなくなる(巧緻運動障害)などの症状があらわれます。首の痛みよりも、手の症状が強く出る場合もあります。脊髄の障害は時間とともに悪化することが多く、放っておくと排尿障害や歩行障害など下肢にも症状が出てきます。

 手にしびれやまひなどの神経症状があらわれたら、手遅れになる前にすぐに病院へ行くことをお勧めします。病院では、X線検査で骨の状態を把握し、さらにMRI検査で神経にまで障害が及んでいるかを調べます。受診が遅れ、適切な治療のタイミングを逃すと、保存療法での治療は難しく手術が必要となります。

 手術は、脳から全身に伸びる神経の束が集まる脊髄を扱うものであるため、より繊細で熟練した手技が求められます。首の手術にも手術用顕微鏡を用いられることが多く、頸部の筋肉を可能な限り温存する低侵襲手術が適用されます。この場合、手術翌日から装具を使わずに歩行できるケースも多く、術後10日~2週間が退院の目安となります。


医療法人 札幌円山整形外科病院


 中央区の札幌円山整形外科病院(山村恵理事長、竹林庸雄院長・110床)は、2017年6月、徹底したチーム医療による脊椎脊髄病の診療と、包括的な疾病管理・生活支援を行う部門を開設。脊椎脊髄病の診断・治療を行う医師3名(竹林・小熊・阿部)が、難治性の高い症例に対しても、最先端の設備・機能・技術を取り入れながら、病態に合わせた適切な治療法の提供を心掛ける。

 より患者の体に負担のかからない低侵襲手術・治療を推し進めていくのも同院の方針。患者のQOL向上と、短期間の入院で社会復帰を可能にするよう努めている。

札幌市中央区北7条西27丁目1-3

電話:011-612-1133

整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科、麻酔科(紅露伸治医師、並木正伸医師)

外来診療日/月曜~土曜
休診日/日曜、祝日
診療時間/午前9:00~12:00、午後13:30~17:00(土曜は午前診療のみ)

地下鉄:地下鉄東西線「西28丁目駅」1番出口より徒歩5分
バス:JR北海道バス・北海道中央バス「北6条西26丁目」停下車徒歩2分

【ホームページ】http://www.maruyama-seikeigeka.com/


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