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北海道医療情報2020 医療の現場から 新年特別企画
専門医に聞く 中高年に多い股関節の痛み「変形性股関節症」


『健寿命』保つ鍵は股関節にあり

変形性股関節症に打ち克(か)つために

 中高年になると股関節に痛みや違和感を感じる人が増えてきます。

 その多くは「変形性股関節症」という病気により生じる症状です。

 そのまま放置しておくと、歩くことさえ困難を来すこともあり、早めの治療が肝心です。

 変形性股関節症とはどのような病気なのか、どのような治療法が有効なのか。

 長年、変形股関節症を中心に股関節疾患の診療を専門としてきた石部基実クリニックの石部基実院長にお話を伺いました。

「半(なか)ばは自己の幸せを半ばは他人(ひと)の幸せを」


石部基実クリニック 院長 石部 基実 先生
 股関節疾患に対する外科的治療の患者さんの不安材料として「本当に痛みが取れるのか?」「普通に歩くことができるのか?」ということが多いです。重症の患者さんに対しては手術治療が主となります。手術後はほとんどのケースで痛みがなくなったり軽減されます。杖に頼らず自分の脚で歩いたり、信号が青のうちに横断歩道を渡り切れるようになったり、正常の生活を送れるようになる方が多いです。股関節の痛みに苦しんでいた患者さんであっても、適切な治療と本人の努力によって病を乗り越え、再び自分の脚で歩けるようになった時は、心からの笑顔を見せてくれます。医師としての私の大きなやりがいと喜びは、患者さんのそうした姿を見ることでもあるのです。

 私は40歳になってから少林寺拳法を始めました。学生時代にブルース・リーの映画を観てから、ずっと少林寺拳法には憧れを抱き続けてきました。まったくの初心者でしたが、勇気を持って入門を決めました。それから22年間、週に2回道場に通い、心と身体を鍛えています。コツコツと練習を重ねた結果、今では正拳士四段となり、札幌円山道院(札幌市中央区)の副道院長も務めています。診療を続けていくための体力づくりにもなっています。


「半(なか)ばは自己の幸せを 半ばは他人(ひと)の幸せを」
診察室に掲げられている色紙。石部院長が大切にしている思いだ
 私が最も大切にしている言葉は、少林寺拳法の創始者・宗道臣の教えである「半(なか)ばは自己の幸せを 半ばは他人(ひと)の幸せを」というものです。これは、自分の力を人のために役立てて、喜びや感謝が生まれれば、より大きな喜びが自分に還ってくるということを表しています。相手の幸せだけを考えるのは難しいかもしれませんが、自分と半分というところが気に入っています。

 この言葉の書かれた色紙を診察するイスの背面に置き、常に自身を見張らせて、背を正すよう心掛けています。股関節の痛みで悩んでいる方々の力になれること、これが私の願いです。


股関節の痛みとその原因 進歩する人工股関節置換術


 足の付け根に位置する股関節は、胴体と両脚をつなぐ人体最大の関節で、日常的な動作のすべてにかかわる要です。かかる負担も大きく、股関節の不調は膝の痛みや腰痛を引き起こし、老いを一気に加速させます。

股関節のしくみ
 股関節が痛む要因はさまざまですが、激しい股関節痛を抱えている場合、そのほとんどが「変形性股関節症」によるものです。加齢などにより、次第に股関節の軟骨がすり減り、最後には骨そのものが変形する進行性の病気です。最初は、立ち上がりや歩き始めなどに痛みを感じる程度ですが、病気が進行すると、関節軟骨が完全になくなってしまい、骨同士が接触して変形していきます。こうなると慢性的な激しい痛みを生じるとともに、歩行や日常生活にも大きな支障をきたします。

 治療は、痛みを緩和しながら日常生活を問題なく送るための手助けを行う「保存的治療」と、手術を行って痛みの原因を根本的に取り除こうとする「外科的治療」があります。減量や筋トレ、鎮痛剤の服用などの保存的治療では痛みを軽減することはできても、完全には治りません。一方、外科的治療は一度手術を受けて回復すれば、以降は痛みをほとんど忘れて生活できる可能性が高いです。手術にもいくつか種類がありますが、症状が進行期や末期に達している場合には「人工関節置換術」が第一の選択肢となります。

人工股関節
人工股関節。医療技術の進歩で耐久性が格段に向上している
 人工股関節置換術は、軟骨が消失した股関節を取り除き、金属やセラミックなどで作られた人工的な股関節に置き換える手術です。材質やデザインなどの進歩により、耐用年数の長期化が見込まれ、術後20年が経過した時点でも約80%は再手術の必要はありません。

 手術は、MIS(最小侵襲手術)という術式で行います。従来の一般的な股関節の手術法では15〜20センチの切開が必要ですが、MISでは手術の傷は7センチ程度です。CT検査結果をもとに、コンピュータが股関節の適確な位置へ誘導してくれるナビゲーションシステムを使い、治療の安全性・正確性を高めることで、ほぼすべての症例においてMISを行うことができます。

 傷が小さいことで、体へのダメージが少なく、手術したその日に立って歩く患者さんもいます。病状の程度により差はありますが、入院期間は4〜12日程度です。術後の筋力の回復・改善もMISの方が早いというデータもあります。いち早く社会・仕事復帰できるのが最大のメリットといえます。

「健脚寿命」を延ばして 一生歩ける体を目指す


札幌円山道院の拳士たち
年齢・性別を問わず、日々、心と体の修練に励む札幌円山道院の拳士たち
 変形性股関節症の病状が進行期や末期に達してしまっている場合、痛みを我慢する生活や痛みを抑える保存的治療を続けていても、劇的な改善は期待できません。例えば、40代などの早い段階で発症した人は、40〜50代という人生の中で最も充実した時期を、痛みと付き合いながら生活していかなければなりません。それならば、早い段階で手術に踏み切って、痛みを気にせず、自らの後半生を満喫していただきたいと思います。術後、活動的になり人生が変わったとの声も多く寄せられます。

 自分の脚でスタスタ歩ける期間のことを、私は「健脚寿命」と呼んでいます。股関節や膝関節を健康に保ち、健脚寿命を延ばすことは、人生の幸せな時間を伸ばすことにつながっています。必要以上に手術を恐れず、股関節に異変を感じたら早めに受診し、医師とよく相談しながら治療法を選ぶことが重要です。

人工股関節治療に特化したクリニック

石部基実クリニック

札幌市中央区大通西5丁目1-1 桂和大通ビル38 10階

電話:

011-206-7663(平日 9:00~12:00)

011-206-7688(平日 13:00~18:00)

●診療科目/整形外科
●休診日/水、土、日、祝日
●診療時間/9:00~18:00(完全予約制)
●アクセス/地下鉄大通駅3番出口 西側より徒歩約1分

2019年度(1~12月)の人工股関節置換術の症例数は年間884件(うち再置換は14件)で、08年の開院から19年12月31日までの症例数は8000件を数える。

【WEB】http://www.dr-ishibe.net/

【石部基実クリニック 患者の会】http://ishibekanjya.web.fc2.com/


企画制作/北海道新聞社営業局

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