PR
PR

アメリカ・ファースト?

[PR]

 トランプ大統領が「アメリカ・ファースト」を政治の基軸に据え、他国に無理難題を吹っかけているのを見て、日本でも「日本第一で何が悪い」と叫ぶ声が高まっている。グローバル化という名のもとに、一握りの企業経営者だけが法外に儲け、実直に働く普通の人々が置き去りにされているという現状に照らせば、政府は自国民の利益を第一に追求せよと言いたくなる気持ちもわかる。

 しかし、アメリカであれ他の国であれ、「〇〇国ファースト」というスローガンは、それに期待を寄せた実直な人々を裏切り、資金力を通して政治に影響を振るう一握りの人々をさらに太らせるという結果をもたらす。それは、発足早々のトランプ政権が、巨大金融機関出身者を閣僚に登用し、金融規制を撤廃していることでおよそ察しが付く。実直な人々を喜ばせる政策は、アメリカであれば妊娠中絶の禁止のような、お金には関係ない宗教や文化にかかわる争点での強硬姿勢である。

残り:740文字/全文:1135文字
全文はログインまたはお申し込みするとお読みいただけます。
どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る