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置かれた場所で咲く

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 昨年末に亡くなられた渡辺和子氏の名著に『置かれた場所で咲きなさい』という本がある。これからの地域の在り方を考える際に、この言葉をもう一度かみしめたいと思う。

 この30年ほど世界と日本を席巻する経済的グローバリズムは、常に最大の利益を求めて流動性を高める点に本質がある。置かれた場所に留まるのは消極的な人間の怠惰とみなすのが、グローバリズムである。人間がどこに住み、何をするかはすべて自由な選択の対象であり、生まれ落ちた場所に止まり、家業を継ぐという生き方もその人の自由な選択の結果とみなすのが、このような経済政策の考え方である。気候の厳しい地方に住んで農業や商業を継ぐのもその人の勝手であり、選択の結果付きまとう困難は自分の責任において甘受せよということになる。

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