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倶知安町のリゾート規制、施行に遅れ 熟議求める声強く 年内ほぼ不可能に

 【倶知安】町がリゾート地域の自然環境と景観を守るため、検討している開発の新たな規制の施行時期が、当初目指した今秋から大幅にずれ込みそうだ。町民有志がより広く町民の意見を聞くよう求めて町議会に行った陳情に対し、議会の審査が約5カ月を要した末に、採択が決まったためだ。町には陳情の採択を踏まえた熟議が求められる上、規制の内容そのものの議案審議なども残されており、施行は越年必至の情勢だ。

 町が規制を検討するのは、ひらふ地区や花園地区で外国資本を中心に急増したリゾート開発が無制限に広がり、環境や景観を損なう事態を防ぐ狙い。中高層建築は既存のリゾート周辺に集約する一方、その他地域では《1》別荘などの密集を防ぐ敷地面積の規制《2》宿泊施設の延べ床面積の規制―などを検討し、原案づくりへ詰めの作業を進めていた。

 そこに今年1月、町民有志が「利害関係者への意見聴取が足りない」「町はリゾート専門の都市計画家を雇うべきだ」などとする要望書を653人分の署名簿を添え町に提出。町議会にも同趣旨の陳情を行った。

 町議会は要望の広がりを重く受け止め、1月21日に経済建設委員会に付託。約5カ月の審査を経て、6月23日の定例町議会本会議で全会一致で採択された。審査意見では都市計画の専門家の採用の必要性には踏み込まず、町の裁量にも配慮を示した格好。ただ、審査に時間がかかった上、採択されたことで、秋の規制施行はほぼ不可能になった。

 議会の対応を見定めるため、検討を中断していた町は今夏にも町への要望書に回答を示し、検討を再開する。町は「審査意見を踏まえて対応する必要がある」(まちづくり新幹線課)として、回答内容を慎重に吟味している。有識者を交えた検討部会も再招集し、複数回開く方向だ。

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