PR
PR

人工衛星データで水道管の漏水調査 上ノ国町、道内初の試み

 【上ノ国】檜山管内上ノ国町は、人工衛星のデータを活用して、老朽化した町内の水道管(総延長85キロ)の漏水箇所を把握する調査を始めた。調査は国外の企業に委託。従来の方法に比べて調査期間が大幅に短縮でき、8月中旬にも終了する見通しという。昨年、愛知県豊田市が実施し、水道管の老朽化が進む全国の自治体から注目を集めた。道内での実施は初めてという。


 従来の漏水調査は、水道管の敷設箇所を実際に回り、地中の異音を調べるため、時間が大幅にかかった。

 人工衛星を利用した調査は、データを扱うイスラエルのベンチャー企業「ユーティリス」に委託する。

 消毒用の塩素を含む水道水と、それ以外の水とでは、電磁波を当てた際に、反射して返ってくる電磁波の性質が異なることを活用。衛星から地球に向けて電磁波を放射し、地中に浸透後に反射した電磁波の画像データを人工知能(AI)で解析する。水道水が漏れ出ているとみられる地点を、半径100メートルの範囲まで絞り込めるという。

 調査は、アルゼンチン宇宙活動委員会の地球観測衛星「サオコム」の画像データを活用して6月中旬に始めた。調査費は660万円。町はこの結果に基づいて異音調査を行い、詳細な漏水箇所を特定する。

 町水道課の担当者は「従来の手法で、町内全域を調べるのは時間的、物理的に困難だった。漏水箇所を早期に見つけて修繕し、経費の節減につなげられることが大きい」と話す。ユーティリスの国内の代理店(愛知県)によると、上ノ国以外にも、道内の複数の自治体から問い合わせが来ているという。

残り:92文字 全文:837文字
続きはログインするとお読みいただけます。

【関連記事】
⇒上ノ国町、出生祝い金1人当たり50万円 補正予算案を可決
⇒敷設40年の水道管漏水 札幌市、緊急度見極め更新
⇒江別で水道管の水あか除去 6100世帯に影響 2日から7月中旬まで

北海道のニュースがメールで届く
PR
ページの先頭へ戻る