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<社説>道内で大雨災害 異常気象に気を抜けぬ

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 道内はきのう未明まで、道北や道南を中心に大雨に見舞われた。北斗市では増水した側溝に流された人が死亡した。

 道外で大半の地域がかつてない早い時期に梅雨明けし、これに伴い梅雨前線が北へ押し上げられて大雨の要因となった。

 梅雨がないとされる北海道で従来あまりなかった特異な現象だ。

 道外は危険な暑さが続く。

 異常気象による被害は近年世界各地で深刻化している。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、人間の活動による地球温暖化が極端な豪雨や熱波、干ばつを増やしていると指摘している。

 こうした気象は今後も起こる可能性がある。大雨や猛暑への警戒が今まで以上に必要である。

 おとといは多くの地点で6月の観測史上最大の降水量を観測した。旭川市ではペーパン川があふれ、住宅や農地が浸水した。被害の把握と被災者の支援が急がれる。

 この川は2016年と18年にも氾濫し、道が改修工事を行っていた。道は被害と工事の関連を調べ、適切に対応してもらいたい。

 豪雨から身を守るには、気象庁や自治体の防災情報に注意を払うのが大切だ。気象状況は刻々と変わる。自分がいる場所の危険度が分かる気象庁ホームページの「キキクル」も参考になるだろう。

 避難経路や避難所はハザードマップで事前に確認しておきたい。

 気象庁は、近年深刻な豪雨災害を引き起こしている線状降水帯を半日前に予報する新たな取り組みを6月から始めた。

 的中率の想定は4回に1回程度とまだ低く、対象範囲も「九州北部」「北海道」などと大まかで、精度の向上が今後の課題だ。

 道内の気象台は線状降水帯を対象とした観測をしてこなかったが、似た現象は起きている。

 特に10年8月24日の大雨は線状降水帯に近いとされる。この時は上川管内東川町で道路が陥没して死者が発生し、天人峡温泉が孤立した。道内も気は抜けない。予報を早期避難に役立てたい。

 昨年夏は猛暑だった道内は、今年も気温が高めに推移すると予想されている。太平洋の南米沖の海面水温が低いラニーニャ現象も起きており、その時の夏は日本付近は高温になりやすい。

 熱中症への警戒が欠かせない。暑さやのどの渇きを感じにくい高齢者や、体温の調節機能が十分に発達していない小さい子どもは要注意だ。こまめに水分を取るよう周囲が目を配ってほしい。

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