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<デジタル発>「選挙運動、僕らに届かない」 SNSでチェックしてみました

 7月10日に投開票される参議院議員選挙が選挙期間に入っています。普段からあまりテレビを見ないという大学生の皆さんが、政治や選挙をもっと身近に感じられるようにするにはどうすればいいのでしょうか。カギを握るのはSNSです。今回は、若い世代の投票率の向上を目標に活動するNPO法人「.jp(ドットジェイピー)」北海道支部と北海道新聞による、参議院選挙に向けた共同企画の第3弾。ドットジェイピーの大学生と一緒に、各党、北海道選挙区の各候補をSNSでチェックしてみました。(報道センター 大矢太作)

SNSと選挙運動について語り合う.jpの大学生たち=6月22日、北海道新聞本社(浜本道夫撮影)
SNSと選挙運動について語り合う.jpの大学生たち=6月22日、北海道新聞本社(浜本道夫撮影)


.jp(ドットジェイピー)
 ドットジェイピー(本部・東京)は、若い世代の投票率の向上を目標に活動するNPO法人。全国31拠点で600人以上の大学生スタッフが活動し、春と夏の年2回、大学生が国会議員や地方議員のもとでインターンシップできるプログラムを提供している。北海道支部は6月現在、札幌の大学生を中心に20人が所属。所属メンバーとは別に、年間約120人の大学生が2カ月にわたる議員インターシップを経験し、国政選挙や統一地方選などの選挙に合わせ、投票すると飲食店の割引などを受けられる「センキョ割」を企画している。北海道新聞はドットジェイピー北海道支部と「若者と選挙」を考える共同企画を展開しています。


村上知輝さん(19)=小樽商科大2年:僕は奨学金のことに関心があり、政党のホームページやツイッター、インスタグラムで政策や公約を調べたのですが、奨学金以外のテーマもいろいろあって、スクロールしてもスクロールしてもたどりつかず、最終的に見つけることができませんでした。これは若者には見にくいだろうな、ウケないだろうなと思いました。僕らの世代は、TikTokなどをスクロールして、面白そうなら見るし、つまらなければ見ない。ひと目見て、判断して、面白くなければスワイプしてしまいます。どうやったら目につくか、もう少し考えてほしいなと感じます。


寺崎百花さん(19)=北海学園大2年:私は多様性や女性の人権に関する政策についてSNSで調べてみました。でも、各政党が掲げている公約や女性の人権について探し出すのがすごく大変でした。ホームページには、いろいろな情報が入っているので、なかなか掘り出すのが大変。インスタで検索しても、結局「詳しい内容はホームページを見てください」ってなっていて、よくわかりませんでした。


京野友未香さん(19)=小樽商科大2年:私は、関心がある選択的夫婦別姓について調べてみました。ツイッターとインスタ、政党のホームページです。ツイッターは一般の人の意見が多くて、ツイート検索しても政党のアカウント自体に行き着くまでに時間がかかりました。ハッシュタグで検索してもなかなか出てきません。政治家がどう思っているかはあまり分かりませんでした。ひと言で言えば、SNSで発信する力が弱いかなと感じました。


岩渕航平さん(20)=北海学園大3年:僕はあえて政党ではなく、北海道選挙区の候補者それぞれのSNSを調べました。結論から言うと、各候補がそれぞれターゲットにしている層の違いが見えました。ある候補は、インスタで支持者に「この候補はこんな人だよ」と紹介してもらう動画を投稿していましたが、インスタに頻繁に投稿している候補は多くありません。別の候補は、15分前に「どこどこにいきました」など、フェイスブックの投稿がすごかったですね。多くの議員はフェイスブックを使いがちですが、僕らの世代はあまり見ないんです。僕自身、ドットジェイピーで議員さんと連絡を取るためにフェイスブックを始めたくらいで…。フェイスブックはもう少し上の世代、インスタは若い世代が狙いなんじゃないかと感じます。


Q:政党や候補が意識的にSNSを活用しているように感じる?

岩渕さん:意識して活用している人もいますが、多くは「ま、いいんじゃない?」くらいだと思います。議員さんなのにフォロワーが200人しかいない人もいるし。とりあえず作ってみたけれど、本人は運営していないし。だったら、他のことに時間を割こうと思っているんじゃないかと。

Q:公示後、各候補が選挙カーに乗って、街頭演説して、集会を開く。この選挙運動の手法はどう感じる?

岩渕さん:選挙カーで走ったところで、反応してくれる若者っているんでしょうか。選挙スタイルは昔からほとんど変わっていません。それでは若者にはなかなか届かないように感じます。投票してくれない世代に呼びかけても仕方ないよねと思っているのかもしれませんが…。それが、僕らが使うインスタなどの投稿頻度の少なさにも表れているのかなと思います。


京野さん:若い人たちの投票率が低いこともあって、年配者向けの政策が多いと感じています。ドットジェイピーに入る前の私なら、選挙カーからの声も「また始まった。うるさいな」と思って終わっていたと思います。選挙カーに乗って大衆に発信するよりは、SNSをもっと活用してほしい。

寺崎さん:私が住んでいる札幌市南区の地域には、あまり選挙カーが来ないので、接点が少ないんです。そういう意味でもSNSのほうが接点が生まれやすいですよね。


Q:この選挙スタイルを変えてほしいと感じたりする?

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