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宗谷線抜海駅の維持終了 住民「廃止の説明不足」 市長「交通弱者守る」

 【稚内】JR宗谷線の抜海駅を巡り、市は本年度で市費負担での維持終了を決めたことについて、工藤広市長は21日の定例市議会で「駅の乗降者数に大きな変化がみられないことから、存続は難しいとの判断に至った」と廃止容認の理由を述べた。存続を求める地元住民からは、説明が不十分との声が上がった。

 工藤市長は「『交通弱者』の足を守ることを優先したい」と強調。「バスやタクシーなど小回りのきく交通手段を考え、持続可能な交通体系を残していきたい」との意向を示した。

 市議から年間約100万円の維持費を市以外の誰かが負担すれば存続可能なのかと問われ、工藤市長は「お金で(維持中止)方針が変わる訳ではない」と説明した。

 傍聴した抜海町内会の森寛泰会長(59)は「地元や全国の鉄道ファンの思いを理解していない」と肩を落とした。

 JRは2019年12月に抜海駅を廃止する方針を市に提示。市は昨年度から除雪費などの維持費を負担し、駅を存続してきたが、今月7日、維持を本年度で終了する方針を地元町内会に伝えた。

 同日以降、市との協議の場は設けられていない。駅近くで民宿を営む伊東幸さん(54)は「廃止するとしても、もっと地元と話し合い、廃止後の青写真を描く必要がある」と厳しい表情を浮かべた。

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