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<デジタル発>噴火警戒レベルに差 研究踏まえた観測体制が必要 <災害に備える・専門家の見方>①北大地震火山研究観測センター・青山裕センター長

 道内には31カ所の活火山があり、このうち気象庁が常時観測を続ける火山が9カ所と、全国でも有数の火山地帯です。有珠山(伊達市など、733メートル)や十勝岳(上川管内美瑛町など、2077メートル)の様に、周期的に噴火を繰り返す火山もあり、噴火への備えは欠かせません。火山研究では全国でも長い歴史を持つ、北大の理学研究院付属地震火山研究観測センター長を務める青山裕教授(火山地震学)に、道内の備えについて聞きました。(報道センター・川崎学)

■御嶽山噴火が火山防災の転換点

 国内の火山対策は、死者58人、行方不明者5人と戦後最悪の火山災害となった2014年9月の御嶽山(長野、岐阜両県、3067メートル)の噴火で、大きく変わりました。御嶽山噴火は、水蒸気噴火で、マグマが噴出するような大規模なものではなかったものの、秋の紅葉時期の日中に起きて火口付近に多くの登山客がいたことや、気象庁が発表する噴火警戒レベルが1(平常=当時=)だったことから、被害が大きくなりました。国は、15年に活動火山対策特別措置法(活火山法)を改正し、常時観測火山がある都道府県と市町村に対して、気象台などの国の出先機関と火山防災協議会を設置し、ハザードマップや避難計画を策定するように義務付けました。

激しく噴煙を上げる御嶽山=2014年9月27日、共同通信社ヘリから
激しく噴煙を上げる御嶽山=2014年9月27日、共同通信社ヘリから


 道内の常時観測対象の9火山のアトサヌプリ=硫黄山=(釧路管内弟子屈町、508メートル)、雌阿寒岳(釧路市など、1499メートル)、大雪山系(上川管内東川町など)、十勝岳、樽前山(苫小牧市など、1041メートル)、倶多楽(登別市など、377メートル)、有珠山、駒ケ岳(渡島管内森町など、1131メートル)、恵山(函館市、618メートル)では、19年3月までに気象庁による「噴火警戒レベル」の導入が完了しました。

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