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<社説>コロナと学校 安全と日常両立したい

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 新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せる中、教育現場で行事や学習活動を例年通り実施する動きが広がっている。

 中止や延期が相次いだ修学旅行や運動会なども多くの学校で3年ぶりに正常化しつつある。

 こうした行事は学習や部活動と同様、児童や生徒の成長や発育にとって極めて重要な体験となる。「密」の回避や人数の制限といった感染防止策を徹底しつつ、参加の機会を確保したい。

 とはいえ学校に限らず感染をゼロにするのは現状では困難だ。ひとたび発生した場合は臨機応変に対応し、感染拡大の防止を最優先しなければならない。

 新たな変異株の出現を含め、状況の変化への即応も必要となる。学びの保障と安全確保を両立させる道を子ども本位で探りたい。

 新型コロナ禍は教育現場にも大きな影響を及ぼしてきた。長期休校や学級閉鎖に加え、さまざまな行動制限が重なり、児童生徒の教育機会の確保が課題となった。

 道内の小中高校の大半が本年度は修学旅行などの学校行事を実施もしくは予定する。部活動についても一定の条件下で同様だ。

 部活動は今後、各種大会が本格化する。応援の方法を含め、感染防止へ細心の注意が不可欠だ。

 旭川市の中学校では5月、修学旅行中に感染が発生したものの、旅程を変更するなどして中断を免れた。移動中も健康チェックを怠らないことに加え、柔軟で冷静な対応の大切さを肝に銘じたい。

 夏が近づき、全国の学校で熱中症になる子どもが相次いでいる。発症すれば生命に関わるだけに十分に備えなければならない。

 文部科学省は体育の授業や運動部活中、登下校時に児童生徒がマスクを外すよう全国に通知した。

 7月以降は道内も高温になる。子どもの健康第一で対応してもらいたい。着脱の判断が自らで難しい低学年児は配慮が必要だろう。

 コロナ禍による児童生徒の学力や心身への影響が懸念される。

 行動制限の長期化でとりわけ子どもの体力低下が進んだ。スポーツ庁による全国調査では持久走などの点数が軒並み悪化したことが判明した。将来に影響を残さないよう国は対策を講じるべきだ。

 精神的不調を訴える子どもは少なくない。教員をはじめ周囲の大人がささいな変化に目を配り、心身を支えることが欠かせない。

 ワクチン接種率の向上も課題となる。自治体は希望者への接種を着実に進めてほしい。

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