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<デジタル発>リアルに聞かせて 参議院選挙、興味ある? 道内大学生の“本音”座談会

 3年に一度の参議院議員選挙が7月10日投開票の日程で行われます。選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられて6年がたちますが、18歳から24歳の投票率は30%前後で、ほかの世代より低いままです。若者たちは選挙をどのようにとらえているのでしょうか。政治に関心が向かないのはなぜなのでしょう。若い世代の投票率の向上を目標に活動するNPO法人「.jp(ドットジェイピー)」北海道支部の大学生に本音で語り合ってもらいました。この際、リアルに聞かせて。「参議院選挙、興味ある?」(報道センター 大矢太作)

参院選について語り合うドットジェイピーの学生たち=北海道新聞札幌本社(伊丹恒撮影)
参院選について語り合うドットジェイピーの学生たち=北海道新聞札幌本社(伊丹恒撮影)


.jp(ドットジェイピー)
 ドットジェイピー(本部・東京)は、若い世代の投票率の向上を目標に活動するNPO法人。全国31拠点で600人以上の大学生スタッフが活動し、春と夏の年2回、大学生が国会議員や地方議員のもとでインターンシップできるプログラムを提供している。北海道支部は6月現在、札幌の大学生を中心に20人が所属。所属メンバーとは別に、年間約120人の大学生が2カ月にわたる議員インターシップを経験し、国政選挙や統一地方選などの選挙に合わせ、投票すると飲食店の割引などを受けられる「センキョ割」を企画している。北海道新聞はドットジェイピー北海道支部と共同し「若者と選挙」を考えていきます。


Q:普段の学生生活の中で、選挙が話題になることってある?。

畑中直斗さん(19)=小樽商科大2年:寮で暮らしているんですが、話題になることはゼロですね。そもそもテレビを見ることもほとんどないので。まじめな話をすることはありますが、それぞれ個人の将来の話ならするんですけど、国とか都市とかそういう単位の話にはなりません。参議院選挙とか衆議院選挙とか定期的に行われるけど、関心はあんまりないかなと。7月に参院選があることも知らない人は結構いるでしょうね。気づいたら終わってたみたいな。

荒木麻衣亜さん(20)=北大2年:私も今日、来る前に「今日(取材で)こんな話するんだよね」って友達に話したら「へ~、参院選あるのっ」て言われちゃいました。「いや、7月だからっ!!」って言いましたけどね(笑)。


吉冨詞音さん(21)=北海学園大3年:友達は選挙があることを、一応知ってはいるけど、特に関心があるわけではないです。衆院選のときも、投票日の前々日ぐらいに「一緒に行かない?」って感じでLINEを送ったんですよ。したっけ、「あーっ、なんかやるよね。でも候補者が何言ってるかよくわからないっていうか、誰がいるのっ???」って返ってきて。「詞音ちゃん、わかりやすく説明して送って」って言われたから、調べてまとめて送ったんです。だけど、「あーっ、こんな人いるんだね。うーん、まぁ、いいかなぁ」ぐらいの返信で…。だれも行ってくれませんでした。私は一人で投票に行くのが寂しかったので「一緒に行かない?」っていう感じで声かけたんですよね。結局、4~5人には声をかけたんですけど、もうこれはだめだ、誰も行かないなって感じであきらめました。

川村恭平さん(20)=北海学園大3年:私の周りは、はっきり言ってしまえば参院選はほぼ知らないし、多分関心もないというのが、ほとんどですね。就職活動もあるので、将来的な話であったり、働くことだったり、そういう話は盛り上がるんですが、政治や選挙の話は出ないです。

Q:昨年10月の衆院選投票日の夜は、みんなテレビを見てたりしたのかな。

吉冨さん:見てました(何人かうなずく)。

荒木さん:私はテレビ持ってないんで、見てないです。ニュースもテレビではなくて、スマホに向かって「OKグーグル、今日のニュース聞かせて」って感じで、耳で聞くだけです。

畑中さん:自分もテレビは見ないです。(スマホアプリの)グノシーで一応、ニュースは見ています。あとは、Youtubeでチャンネル登録をしているニュースがあるので、それを見ています。

遠藤優斗さん(20)=小樽商科大3年:テレビをパソコンのモニター替わりで持っている人はいますが、テレビはつけない友人が多いですね。そもそも地上波のテレビは話題にもならないですから。誰々のYoutube見たとか、ネットフリックスのこのドラマ見たとかはあるんですけどね。


Q:そもそも、みんなニュース見ないの?

荒木さん:衆院選の時は、自分でも全然、政治が分からないから、Youtubeで衆院選のことをググったら、議員さんの解説とかをする人がいました。自分で検索しないと情報が入ってこないという環境になってしまっているのですが、自分で調べながら「じゃあ次はこれを調べよう」って思って調べているうちに、全く政治と関係ないYoutubeのネタ話が入ってきて、そっちにシフトしてって感じでした(笑)。いつの間にか衆院選の情報はどこへやら。おもしろ動画をみて「アハハ」って笑ってるみたいな。

Q:意識して政治のネタを探さないと触れることすらない?

遠藤さん:テレビとか新聞を見る人が多かった昔は、興味のない政治の情報でもある程度、ザッピングで入ってくる。でも、今って興味のあることだけしか見ないから、政治に興味がある人と、興味のない人の差がものすごく大きくなってきているのかなって思います。

荒木さん:テレビを買わない理由の一つとして、いらない情報が入ってくるのがすごく嫌で、しょうもない話を聞きたくないときは聞きたくないし、結局、テレビを買っても置きっぱなしになってしまうのではないかって。じゃあ、自分が知りたいことや必要な情報は、ネットで検索したらいいという感じです。

Q:選挙に興味がなかったら、絶対に選挙情報にはたどりつかないと。

荒木さん:間違いなく、たどりつかないですね。

畑中さん:何もしなくても入ってくるニュースは、芸能人が不倫したってニュースくらいですかね(笑)。

荒木さん:ただ、政治のことを詳しくなろうと思ったら、Youtubeってすごい有効ではあると思います。私の場合、政治に興味がある友達が周りにいたので、Youtube見たらいいよって教えてもらって見ています。やっぱり入門がないと、政治情報をどうやって手に入れたらいいのかということもわからない状態です。


Q:Youtubeで政治を検索するのって珍しいよね。

遠藤さん:自分の場合も周りに興味がある人がいたからという感じなので。それが親なのか、友達なのかというのはあると思いますが、そういう人がいるか、いないかの差はすごく大きいと思います。

Q:印象としては学生の何割ぐらいが関心ありそう?

荒木さん:政治のことをすごくよく知っている人が1割で、一応選挙に行く人が2、3割って感じだと思います。選挙に行くって話をしたときに「住民票を移した?」って話が必ずセットで出てくるんですよ。住民票を移す機会って、1人暮らしを始めたっていうタイミングか、あとは自動車の運転免許を取る時。そのタイミングで移したから投票に行けるようになったって言ってる人もいました。

淀川修人さん(20)=北海学園大2年:俺は投票に行くよって話しても、釧路出身の友人は「住民票を移し忘れたから行かないわ」って。

Q:住民票を移していない人が多い。

遠藤さん:多いですね。

川村さん:僕は帯広出身で、1人暮らしなんですけど、住民票を移していないので、昨年の衆院選は投票に行けずって感じでしたね。

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