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利尻産ウニ、看板に傷 厚岸の返礼品業者が産地偽装 「浜の努力壊された」

 【利尻】町のふるさと納税返礼品を代表するウニの産地偽装問題が島に波紋を広げている。観光客を呼び込む地元の特産品だけに、「利尻ブランド全体に影響が広がらなければ良いが」と、風評被害を懸念する声も出ている。

 「納税者の思いを考えると、謝っても謝りきれない」。上遠野浩志町長は10日、稚内市内で開いた記者会見で声を震わせた。「利尻のウニは世界一と自負している。浜の人が一生懸命、育ててきた努力が壊され、本当に憤りを感じる」と怒りをあらわにした。

 返礼品のウニの産地を偽装したのは、町の返礼品業務を請け負う水産加工業、カネマス上田商店(釧路管内厚岸町)。利尻町に工場を構え、2019年11月に町ふるさと納税返礼品の事業者に登録された。

 昨年12月~今年4月、寄付した人から「パサパサしていて、ウニの味がしない」「ウニが届かない」などのクレームが約20件寄せられた。町の調査に対し、上田商店は5月、産地偽装をいったん否認したが、最終的に認めた。

 同社は、1月出荷分の約3千件のうち約400件について、利尻産のエゾバフンウニにロシア産など町外産を混ぜ、産地を偽装したとされる。

 産地偽装は不正競争防止法や食品表示法に抵触する疑いがある。上遠野町長は「風評被害が懸念される」と話し、刑事告訴や民事提訴も検討する意向。併せて、返礼品の事業者選定も厳格化していく方針だ。

 町のふるさと納税でウニは返礼品の8割を占め、上田商店を含め、4社が返礼業務を請け負う。このうちのある地元企業は「地元でウニを買って、加工して発送すれば本来、産地偽装は起きない。あり得ない話だ」と指摘。「ふるさと納税への影響にとどまらない。利尻のウニのイメージが傷つかなければ良いが。本当に迷惑な話だ」と不快感を示した。

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