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<聞く語る>松村圭一郎さん コロナ下の人間関係考察 文化人類学者、岡山大准教授
05/21 14:01 更新
文化人類学者で岡山大准教授の松村圭一郎さん(46)は、昨年出版した「くらしのアナキズム」で国家に頼らず市民が助け合う社会の可能性を示した。5年前の著書「うしろめたさの人類学」では人と人が共感し合う社会に希望を寄せた。新型コロナウイルス感染症のまん延で変容を強いられた人間関係をどう見るか。「アナキズム」と「うしろめたさ」という二つのキーワードを手がかりに話を聞いた。(編集委員 関口裕士)
■自分たちの手で身の回りの社会をよりよくできる
――アナキズムは無政府主義と訳されます。革命という言葉と結びつきやすくて、何だかきなくさい印象があります。
「現代の日本人にとって政府や国家は当たり前のように存在していますが、人類の歴史からみれば新しく誕生したもので、現在も国家を前提にしないで暮らしている人々はいます。人類にとってアナキズムは例外的でも特殊な思想でもないのです」
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