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<デジタル発>待ちに待った「夜の中学校」(続編) 緊張と笑顔の初授業 無理をしなくていい配慮随所に

 北海道初の公立夜間中学校の「札幌市立星友館中学校」(中央区)が4月19日に開校しました。学習と仕事や家事とを両立できるように、午後5時半に始まる「夜の中学校」です。経済的な理由や不登校、病気などで十分、学齢期に学ぶことができなかった人や、外国出身の人など札幌や近郊在住の10代~80代の66人が入学しました。生徒のみなさんは、緊張や不安とともに、待ちに待った学びの場で、勉強する喜びをかみしめています。(報道センター 岩崎志帆)

星友館中で授業を受ける生徒のみなさん。幅広い年代の生徒たちが、机を並べ、ともに学びます(舘山国敏撮影)
星友館中で授業を受ける生徒のみなさん。幅広い年代の生徒たちが、机を並べ、ともに学びます(舘山国敏撮影)


 「今すぐできなくてもいい。忘れてもいい。どうやったらできるか工夫することが学びです」。4月19日に行われた開校式・入学式で、工藤真嗣校長は生徒のみなさんに語りかけました。

 次いで新入生を代表して、2人があいさつしました。酒井順子さん(78)は「人として成長し、社会に貢献できる人になりたい」。バングラデシュ出身の金沢エムデイ・アリアスラフ・カマルさん(55)は「しっかり学び、卒業後は母国バングラデシュと日本の架け橋になりたい」と話しました。金沢さんは、星友館での学習を通じて、たくさんの漢字を覚えたいと考えています。

札幌市立星友館中の開校式・入学式に臨んだ新入生や家族の方たち(植村佳弘撮影)
札幌市立星友館中の開校式・入学式に臨んだ新入生や家族の方たち(植村佳弘撮影)


 1988年に来日。日本語の会話は問題ありませんが、読み書きは苦手で、地下鉄に乗る時や買い物などの際に、表示が理解できずに困ることがあります。3年前から、札幌市内でボランティアが運営する札幌遠友塾に通い、勉強してきましたが、週5日、授業がある星友館で、もっと勉強に励みたいそうです。

札幌市立星友館中の開校式・入学式で披露された校旗(植村佳弘撮影)
札幌市立星友館中の開校式・入学式で披露された校旗(植村佳弘撮影)


 入学式には「ショッピングモールの歌姫」として知られる札幌出身のシンガー・ソングライター半崎美子さんも出席。半崎さんが作詞・作曲、音楽プロデューサー蔦谷好位置(こういち)さん=札幌出身=が編曲した校歌を歌い、開校を祝いました。

 星友館は、札幌遠友塾を運営するボランティアたちが、2007年に市民団体「北海道に夜間中学をつくる会」を発足させ、札幌市や道に、公立夜間中学校設置を働きかけるなど、粘り強く活動を続けてきたことが実を結んで設置されることになった公立の夜間中学校です。

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