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<沖縄はいま 本土復帰50年>1 フェンスの向こう 守る国

 「ノー・モア・ベース(基地はいらない)!」。2月の那覇市中心部。有刺鉄線付きのフェンスで市街地と分断された米軍那覇港湾施設(那覇軍港)内で、プラカードを手にした人々が叫んだ。向き合うのはライフルで武装した米兵たち。人々に銃口を突き付けた。

 米海兵隊が行った訓練で、「抗議デモをする市民」を演じる私服姿の米軍関係者から施設を警備する想定だった。訓練に抗議しフェンスの外に立っていた同市の下門龍三(しもじょうたつみ)さん(69)は背筋が凍った。「まるで戦場だ」。輸送機オスプレイや大型ヘリが爆音を上げて着陸し、ライフルを抱えた米兵が次々降り立つ。銃口を向けられた「市民役」に自分たちが重なった。「あの銃口が、いつかこちらに向く日が来るかもしれない」

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