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<苫小牧 目指せ!おもてなしの達人 野口観光ホテルプロ学院>上 調理や接客マナー磨く

 観光人材を育成する職業訓練校「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」(苫小牧市)で3月下旬、現在2年の原田翔さん(19)=旭川市出身=がワインの瓶に入れた練習用の水をグラスに注いだ。レストランサービスを習得する授業だ。「瓶が重く、こぼさないように注ぐのが大変でした」

■2年制で育成

 学院は野口観光グループ(登別市)の法人が運営し、「新苫小牧プリンスホテル 和~なごみ~」に併設されている。2018年4月に開校し、5年目を迎えた。

 ホテルのフロントやレストランサービスなどを担う「ホテリエ」を養成する総合ホテル学科を18年、調理人を育てる総合調理学科を19年にそれぞれ設けた。いずれも2年制で、現在は道内外から集まった計約80人が在籍する。

 訓練内容が国の基準を満たすとして、道の認定を受けている。観光業では道内唯一の職業訓練校だ。授業は年計1400時間で、英語や中国語、道内の観光地、グルメ、同グループの歴史など多岐にわたる。とりわけ接客の現場で役立つカリキュラムになるよう、力を入れている。

 4月中旬に同ホテルで行われた客室清掃の実習。総合ホテル学科2年生が洗面台の蛇口や便器など細かい部分まで布で入念に磨いた。

 「絶対に見ないだろうというところもきれいにし、前に使ったお客さまの痕跡を消すようにしています」。堀内怜奈さん(19)=釧路市出身=はてきぱきと手を動かしながら語った。

■現場で実習も

 総合調理学科では和食や洋食、中華と幅広い調理の技術を教える。さらに、同ホテルで提供する朝食バイキングのメニューを学院生が考えるなど、宿泊客を強く意識した授業にこだわる。グループの各ホテルでの実習も行い、単に調理の技術向上だけでなく、接客マナーにも重きを置いている。

 「現場で働きながら学ぶことで実践力が身につく。いつか一人でコース料理を作れるようになりたい」。同学科2年の植松愛友奈さん(19)=日高管内日高町出身=は目を輝かせる。

 学院事務局長の宝福仁志さん(49)は2年間の座学と実習を通じ「心の通うサービスを提供できるスタッフに育ってほしい」と願う。

 学院が開校した18年度の道内の観光客数は5520万人。観光に携わる一人一人のお客さまへの接し方が旅の印象をがらりと変える。「また来たい」。そう思ってもらえるのに必要な、おもてなしの心と技を学ぶ。
(苫小牧報道部の小野柚香が担当し、3回連載します)

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