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レバンガ、ロング退場で守備結束(7日)
リードが19度も入れ替わるシーソーゲームを制したのは、気持ちを切らさず我慢強く守り続けたレバンガだった。佐古ヘッドコーチ(HC)は「僕のミスで窮地に追いやられたが、選手がカバーしてくれた。非常に大きい勝利」と喜んだ。
第4クオーター残り3分26秒で、28得点のロングが5ファウルで退場した。3分前に四つ目のファウルがあり、勝負どころを見据え一度ベンチに下げる選択肢もあったが、激しく点を取り合う相手ペースの試合で突き放されるわけにもいかず、出し続けたことが結果的に裏目に出た。91―89とリードはわずか2点。得点源のロングを欠いたことで、この日のフィールドゴール率60%超の相手に守り勝つしかなくなった。
主将の橋本は「ゴール下からの得点を狙ってくる」と相手の狙いを仲間と共有。チーム唯一の外国籍選手となったミラーが相手のセンターをゴール下に入れないよう必死に体を張った。ほかの選手もファウルを極力避けながら強度の高い守備を続けた結果、4失点に抑え、レバンガはフリースローなどで5得点して逃げ切りに成功した。
最終盤はHCがタイムアウトを取らず、選手間の意思疎通を優先して難しい試合を勝ちきった。コミュニケーション不足という今季のチームが抱えてきた課題に、選手たちが応えた好ゲームだった。(安房翼、写真も)