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<デジタル発>キタキツネ、進む都会志向? 札幌の公園で子育て 「かわいい!」だけじゃダメな理由

 札幌の都市公園内でここ数年、キタキツネが子育てする姿が目撃されています。人の生活圏で暮らすキツネたちは「アーバンフォックス」と呼ばれ、年々人を恐れなくなっているといいます。餌を与える人もいるようですが、人とキツネの距離が縮まり、キツネのふんを介して人に寄生するエキノコックス感染への懸念も高まっています。野生動物とどう付き合っていくのか。アーバンフォックスが私たちに問いかけています。(報道センター 内山岳志)

月寒公園で子育て真っ最中のキタキツネ=4月12日、金本綾子撮影
月寒公園で子育て真っ最中のキタキツネ=4月12日、金本綾子撮影


 札幌市によると、豊平区の月寒公園と西岡中央公園、清田区の平岡公園の3カ所の公園で、キタキツネが頻繁に姿を見せ、巣穴を作ったりしているといいます。

 キタキツネは何十年も前からこれらの公園に出入りしていたとみられますが、目立ち始めたのは近年。月寒公園では、数年前から園内でのキタキツネの営巣と繁殖が確認されるようになりました。最初はそれほどトラブルもなかったのですが、2020年ごろからキタキツネの「人慣れ」が急速に進みました。その結果、「威嚇された」「近づいてきて怖い」などの苦情が市民から寄せられるようになりました。

巣穴から顔を出して、母ギツネの帰りを待つ子ギツネたち
巣穴から顔を出して、母ギツネの帰りを待つ子ギツネたち


 月寒公園は、北大大学院教育推進機構の池田貴子特任講師(42)に依頼して、公園内でのキツネの生態調査に乗りだしました。池田講師よると、昨年2月時点で8匹が生息していて、季節的な出入りを合わせると最大で12匹が確認されました。生息する8匹のうち、少なくとも1家族は通年で園内で生活しているといいます。池田講師は「キツネは元来、奥山よりも人の生活圏に近い場所を好む。外敵の少ない公園は絶好の子育て環境」と説明します。

 キタキツネの子育ての時期は4~5月です。この時期、月寒公園では、母ギツネが巣穴に戻る度に、子ギツネたちが公園の斜面にある巣穴から顔を出す様子が観察できます。

母ギツネに甘える子ギツネのきょうだい
母ギツネに甘える子ギツネのきょうだい


 キツネの巣穴の周辺には多くの人だかりができていました。

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