PR
PR

ボクシング澤田京介(石狩市、札幌工業高出身) 「階級の呪い」乗り越え日本王座戴冠 地元凱旋と世界王座獲り狙う<布施鋼治 「闘」即是空>

日本チャンピオンのベルトを持つ澤田京介(写真はいずれも筆者撮影)
日本チャンピオンのベルトを持つ澤田京介(写真はいずれも筆者撮影)

 「長かった。本当に長かった」

 4月上旬、東京都足立区西新井にあるJBSPORTS BOXING GYM。

 澤田京介を第74代日本バンタム級チャンピオンにまで育て上げた山田武士代表はため息をつきながら戴冠までの苦難の時期を振り返った。

 「だってキャリア9年目での戴冠ですよ。プロデビューしてから連敗も喫している。諦めないで本当によかった」

 2022年2月5日、澤田は大嶋剣心(帝拳)を5ラウンド負傷判定で撃破し、念願のチャンピオンになった。しかしながら、そこに至るまでの2年3カ月は「普通の感覚ではありえない状況」(山田代表)を余儀なくされた。

■2年も待たされて

 王座挑戦を待たされていたと思ったら、新型コロナウイルスで大会が相次いで中止に。そうしたら当時のチャンピオンが引退してしまった。その後、ようやく澤田に王座決定戦に出場するチャンスが巡ってきたと思いきや、コロナの余波で試合は再び延期に。

 仕切り直しで2カ月後に決定戦に出場したまではよかったが、偶然のバッティングによって試合はドローに終わる。ようやく組まれた王座決定戦では対戦相手が減量に失敗して計量失格。試合は中止になってしまった。

 山田代表が「普通の選手だったら、とうの前に諦めている」と驚くのも無理はない。

 「こういう状況で、澤田は2年以上もよくテンションを保ち続けていたと思う」

澤田とJBSPORTS BOXING GYMの山田武士代表
澤田とJBSPORTS BOXING GYMの山田武士代表


■呪われたバンタム級

 しかも澤田が絡む前も日本バンタム級王座は体調不良やケガによって試合が延期や中止になるケースが相次いでおり、“呪われたバンタム級”と呼ばれていた。それでも澤田は「そういう呪縛を自らの手で解いてやろうと思っていた」と気丈に語る。「それがモチベーションにもつながっていました」

 新年が明けると、自宅近くの西新井大師にお参りに行った。おみくじを引くと、こんな言葉が記されてあったという。

残り:868文字 全文:1989文字
続きはログインするとお読みいただけます。

【関連記事】
週刊コラム トップ
週刊コラム 「闘」即是空 バックナンバー
ロシア「強さの象徴」 人類最強エメリヤーエンコ・ヒョードルのアイデンティティー ウクライナ生まれであること、とのはざまで
小樽出身・増井侑輝 キックボクシング「Bigbang」王者戴冠 地元凱旋で「お客さんが埋まるくらいの興行を」
浅草・人力車の俥夫シュートボクサー 函館出身・坂本優起 ヘビー級転向4連勝 目指すスタイルは「サモアの怪人」
女子キック、実は因縁の2人 ぱんちゃん璃奈と帯広出身・大道塾の大倉萌が恵庭でガチエキシビジョン
すべては2024年パリ五輪のため 帯広出身レスリング・グレコ清水賢亮 世界選手権で銅
北海道大学出身 新星MMAファイター後藤丈治 先輩、中井祐樹に続き世界へ羽ばたく
・澤田京介ツイッター

北海道のニュースがメールで届く
試合速報・結果
  • プロ野球
  • Jリーグ
  • サッカー代表
  • 大相撲
  • 甲子園
  • ゴルフ
  • 大リーグ
  • Bリーグ
PR
ページの先頭へ戻る