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子グマ2頭残されたまま 札幌市は監視継続 三角山2人けが1週間 冬眠穴の調査法検討へ

 札幌市西区の三角山で、NPO法人職員の男性2人がヒグマに襲われて負傷した事故から7日で1週間となる。市はクマが冬眠していた穴の監視を続けるが、6日夕までに戻った形跡はなく、穴の中には子グマ2頭が残されたままになっているとみられる。市には子グマの保護を求める声が寄せられているが、母グマが近くにいる可能性などを踏まえ、保護も駆除もしない方針。市が委託した調査が事故につながったとの見方もあるが、市街地近くの穴を放置することはできず、安全な調査方法などの検討を進める。

 「母グマは冬眠穴に戻っていないが、監視カメラは穴の中に動きを感知した。現時点では、子グマが生存している可能性がある」。札幌市環境共生担当課の浜田敏裕課長は6日夕、現状をこう説明。ただ、市は今後も静観する方針で「さまざまな意見があることは理解しているが、監視を継続する」と話した。

 事故は3月31日、三角山の登山道から200メートルほどの斜面にあった冬眠穴付近で発生。市の委託で調査していた男性2人が穴から出てきたクマに襲われ、右腕骨折などの大けがを負った。穴には生後2カ月の子グマ2頭がおり、市は「人を襲ったのは子グマを守ろうとした行動」と判断。逃走した母グマは駆除せず、周囲を立ち入り禁止とし、1日に穴近くに監視カメラを設置した。

 市には5日までに「子グマを保護してほしい」などの意見が74件寄せられた。道が定めている「子グマを発見した場合の対応方針」は、近くに母グマがいる可能性などを考慮し、安易な捕獲は避けるよう規定。人に危害を与える恐れがない限り、原則的に静観するよう求めている。

 市の対応は、この方針を踏まえたもので、昨年度まで道ヒグマ保護管理検討会で座長を務めた東京農工大の梶光一名誉教授(68)は「野生動物には手を出さないのが原則。かわいそうだが仕方がない」と話す。

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