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<市場発!>道産葉物の先頭バッター、春を呼ぶ知内ニラ

 まだまだ寒い日が続いている北海道。スーパーマーケットの店頭に並んでいる野菜も、貯蔵が可能なジャガイモやタマネギなどを除くと、本州から海を渡ってきたものが多くなります。

 特に葉物類は、ほとんどが道外産になります。大地が深い雪に覆われている季節、早く春を感じたい…。

 そう思っているところに、北海道産の葉物野菜の先頭バッターとして出荷されてくるのが、渡島管内知内町産のニラです。2月22日に取材にお伺いした「イオン札幌苗穂店」では、野菜コーナーの目立つスペースが丸ごと、知内町産ニラの販売に割かれていました。

春を呼ぶ「知内町産ニラ」。スーパーでも大きな販売スペースが割かれている(札幌市東区のイオン札幌苗穂店)
春を呼ぶ「知内町産ニラ」。スーパーでも大きな販売スペースが割かれている(札幌市東区のイオン札幌苗穂店)


 「寒さの中で育つこの季節のニラは、茎に栄養が凝縮されています。うま味はより強くなっていますよ」(札幌みらい中央青果の中橋仁課長)

 ただ、今冬の生産・出荷は例年に比べて遅れ気味だそうです。新函館農協の生産販売部に伺うと、「日照不足もあって、2週間から3週間は生育が遅れています」とのことでした。札幌市中央卸売市場への入荷も少なめで、取引価格は例年より1割ほど割高になっています。

 現在出荷されているニラの多くは、ビニールハウスの中で灯油などを炊いて加温して作られています。原油相場の高騰から、石油燃料の価格は大きく引き上がっており、ニラの価格にも影響しています。「無加温で作られているニラが出てこないと、市場で取引される量は本格的に増えません、価格も下がってこないでしょう」(札幌みらい中央青果の中橋課長)。

 全量がビニールハウス内で生産されている知内町のニラは、11月上旬まで出荷されています。また、北海道産のニラがない真冬であっても、スーパーの店頭には他県産のニラが並んでいます。

 「慌てて加温しないで、日照時間が延びる春まで、待てばいいのに」-。道外からはそんな声も聞こえてきそうです。

 でも、厳しい寒さの先にある春を、多くの人が今か今かと待つ北海道。雪も多かった今シーズン、北海道産の葉物への渇望感は、多少の価格変動を超越したところにありました。

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