PR |
|
---|---|
PR |
浅草・人力車の俥夫シュートボクサー 函館出身・坂本優起 ヘビー級転向4連勝 目指すスタイルは「サモアの怪人」<布施鋼治 「闘」即是空>
「服のサイズは全部、新調してLLサイズになりました。それまで着ていたLサイズの服はもう着れない」(微笑)
キックボクシングの技に加え、投げ技と立った状態での関節技を認める格闘技シュートボクシング。そのヘビー級(80キロ以上)に転向した南茅部町(現函館市)出身の坂本優起(37)が好調だ。一昨年12月にヘビー級へ転向して以来4連勝。昨年12月19日には東京で、本職は在日米軍兵士という身長189センチ、体重104キロのジャミオン・モスと対戦。1回開始早々、モスのパンチの連打に防戦一方となる場面もあったが、2回以降ローキックで挽回し3回判定勝ちを収めた。
「試合開始から30秒過ぎまでは『今日はちょっとヤバいな』と少々焦りました。でも、しっかり下(下半身)を蹴っていたので大丈夫という思いもありました」
以前の坂本はスーパーウエルター級(70キロ以下)で活躍する選手だった。K-1で人気を博した「長嶋☆自演乙☆雄一郎」やのちにムエタイ王者となる「T-98」(たくや)を撃破した実績を持つ。にもかかわらず、なぜ神に選ばれし者の階級に転向しようと思ったのか?
■もうひとつの仕事は浅草で俥夫
「コロナのせいで、もうひとつの仕事が激減したというのもありましたね」
もうひとつの仕事とは、人力車の俥夫(しゃふ)。東京でも指折りの観光名所として知られる浅草…