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<社説>暴風雪の猛威 命守る取り組み万全に

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 暴風雪が道内を襲い、この時期としては珍しく湿った重い雪が大量に降った。

 屋根からの雪に巻き込まれたとみられる事故で旭川市などで高齢者の犠牲が相次いだ。軒下や建物の近くは落雪の恐れが高まっている。安易に近づくのは禁物だ。

 JR北海道が昨夜、札幌駅発着の全列車の運行を取りやめるなど交通機関は乱れた。道路は除排雪が追いつかず、道幅が狭まり市街地で渋滞が多発している。

 新型コロナウイルス変異株の急拡大で医療をはじめ社会機能の逼迫(ひっぱく)が懸念されるさなかである。

 道と市町村は状況把握に努め、被害が確認された場合は迅速に支援し、混乱を最小限にとどめねばならない。冬本番は続く。警戒を緩めずに乗り切りたい。

 急速に発達した太平洋側と日本海側の二つの低気圧に向かって、南から暖かい空気が流れ込んだのが大荒れの要因とみられている。

 これに伴い目立ったのが雪の下敷きになる事故だ。軒下で雪に埋まっているのを家族が見つけるといったケースが続いた。

 暴風雪などの警報発令時には不要不急の外出は避け、除雪は風雪が止むのを待って地域の人などと一緒に行うことを考えてほしい。

 除雪機に巻き込まれる事故も発生した。握り手部分を離せば自動停止する安全装置が機能するか事前に確認し、バックの際は足元や後方を確認するのが欠かせない。

 天候が落ち着いてから屋根の雪下ろしをする方もいよう。ヘルメットと命綱を装着し、複数で声掛けしながら行うのが基本だ。

 過疎が進む地域ではやむなく1人で屋根に上がろうと考える高齢者もいるかもしれない。変異株リスクの高まりを受け、除雪ボランティアの受け入れをやめる地域が出てくる可能性もある。

 助け合いの仕組みの維持に官民で知恵を絞りたい。

 2013年3月の暴風雪災害では、道東などで多くの車が吹きだまりで立ち往生し、助けを待つ間に排ガスが車内に入り込むなどして9人が亡くなった。

 悲劇を繰り返してはならない。

 道路管理者は、通行規制や道路情報の提供を適切に行うことが求められる。

 車内で救助を待つ場合はエンジンを止め、暖房のためエンジンをかける際は排気管が雪でふさがらないようにするのが鉄則だ。

 きょうから大学入学共通テストが行われる。受験生は時間に余裕を持って行動してほしい。

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