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暮らしと法律

親にも言えなかった「ペーパー離婚」 選べぬ夫婦別姓、女性弁護士の胸のうち

写真はイメージです Photo by iStock
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 選択的夫婦別姓制度の導入を求めて、日本全国の弁護士会が2021年12月から22年1月にかけて国会議員へ要請活動を行いました。私も取り組みに参加し、東京の議員会館や札幌市内にある道内選出議員の事務所を訪ね、意見書を渡しました。

■裁判所で任務 重い決断

 突然ですが、私には2年間の「ペーパー離婚」経験があります。ペーパー離婚とは、夫婦別姓を選ぶために配偶者との婚姻関係を戸籍上解消し、事実婚状態になること。なぜ、このような決断をしなければならなかったのでしょうか。

 2005年から07年にかけて、私は札幌家裁で家事調停官(非常勤裁判官)を務めました。当時、裁判所では「戸籍の姓」で働くことが当たり前で、結婚前の旧姓を名乗ることはできませんでした。私は旧姓の弁護士名「田端綾子」で調停官として活動するために、ペーパー離婚を余儀なくされたのです。

 籍を抜くとき、再び籍を入れるとき、それぞれに大きな心理的負担がありました。両親に心配をかけないよう、離婚のことは伝えませんでした。子供がいる今なら、私たち夫婦の離婚を…

週刊コラム
週刊コラム 法務のティーブレイク

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