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道内暴風雪 交通混乱、ぐったり「いつ帰れるのか」

 暴風雪が吹き荒れた道内は12日、JR千歳線が始発から終日運転見合わせとなり、札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートの全列車が運休、国道や高速道路も通行止めが相次ぎ交通網が寸断された。道内各地で発生した停電は最大で約6200戸に上り、除雪が追いつかず、ごみ収集が中止されるなど、湿った重い雪が市民生活に大きな打撃を与えた。

帰宅を急ぐ利用客で混雑するJR札幌駅=12日午後5時10分(浜本道夫撮影)
帰宅を急ぐ利用客で混雑するJR札幌駅=12日午後5時10分(浜本道夫撮影)

 JR札幌駅では12日夕、改札口に何重もの人垣ができた。利用客は運休を知らせるホワイトボードや出発列車がほとんど表示されなくなった電光掲示板を心配そうな表情で見つめた。

 釧路市から出張中の会社員富山紘明さん(35)は釧路へ帰る飛行機が欠航し、JRで戻ろうと駅を訪れたが、運休を知り改札前でぼうぜんとした。「1泊するしかない。あすも天気が悪く、いつになったら帰れるのか」とため息をついた。

JR札幌駅前で新千歳空港行きのバスを待ち、長い列をつくる利用客=12日午前10時10分(舘山国敏撮影)
JR札幌駅前で新千歳空港行きのバスを待ち、長い列をつくる利用客=12日午前10時10分(舘山国敏撮影)

 運休したJRの代替となる、札幌駅から新千歳空港に向かう高速バスは一般道混雑のため午前11時ごろから運休した。このため同市厚別区の大谷地バスターミナルと新千歳空港を結ぶバスが利用客をピストン輸送し、ターミナルには一時数十人の列ができた。千葉県浦安市の会社員竹内裕人さん(29)は「他に交通手段がなく、バスの運行を知って急いで来た。まずは空港に行けそうでホッとした」と疲れた様子だった。

 JR苫小牧駅では札幌方面に行けず、身動きが取れなくなった人も。札幌市の大学生塚田勇樹さん(22)は苫小牧で友人と過ごした後、帰りのJRが運休し、「バスなどほかの交通手段を探して帰るしかない」と困り顔で話した。

 都市間高速バスも運休が相次ぎ、北海道中央バスは札幌と岩見沢、旭川などを結ぶ主要路線をほぼ終日運休した。

 大雪の影響で欠航便が相次いだ新千歳空港では11日夜から除雪車両計95台をフル稼働した。湿った重たい雪が断続的に降り、空港を運営する北海道エアポートの担当者は「除雪を1度終えた頃に10センチ以上の積雪があり苦労した」と話した。

 最大430戸が停電した釧路管内浜中町は避難所1カ所を開設し、12日午後6時時点で70~80代の1人暮らしの高齢者3人が身を寄せた。水や食料が配られ、田代実枝さん(88)は「家のストーブが使えず、寒くて寂しかった」と話した。

 千歳市の支笏湖畔にある丸駒温泉旅館は11日夜以降、旅館に通じる国道と道道が通行止めとなった。宿泊客はおらず、業務のある従業員6人が施設内に残っているという。宗谷管内豊富町でも12日午後11時半現在、町内の道道2路線が通行止めとなり、稚咲内や豊里など5地区が孤立状態となっている。

 北広島市のダイナスティスキーリゾートでは12日午後5時ごろ、リフト沿いの木が倒れてワイヤに引っかかり、リフトが緊急停止した。札幌厚別署などによると、倒れた木がリフトに乗っていた10代男性にぶつかり、病院に搬送された。男性は頭部打撲の軽傷。リフトに乗っていた24人が救助されるまでの約1時間、宙づりとなった。

 記録的な大雪に見舞われた帯広市では終日、市民が雪かきに追われた。市は11日夜から除雪車を出動させ、幹線道路や歩道で作業を行っているが作業が追いつかず、12日は市内全域でごみ収集を中止した。胆振管内安平、厚真両町も12日のごみ収集を中止した。(中川渚、山村晋、泉本亮太)

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