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十勝に記録的大雪、生活混乱 JR・バス運休 ごみ収集中止

 発達した低気圧の影響で、十勝管内は11日夜から12日にかけて記録的な大雪となった。12日の24時間降雪量の最大値は帯広市で59センチ、帯広空港で57センチと、いずれも1月の過去最多を更新。各地で住民が雪かきに追われたほか、交通障害が多発するなど生活に大きな影響が出た。

■「除雪追いつかない」

 帯広測候所によると、24時間降雪量の最大値は中札内村上札内で74センチ、芽室町で65センチ、大樹町で62センチ、広尾町で56センチなど。一部地域は風も強く、浦幌町では最大瞬間風速が20・1メートルと1月の過去最大を記録した。「二つ玉低気圧」と呼ばれる発達した二つの低気圧が日本海側と太平洋側から同時に北上し、管内に南から暖かい空気が入り込んだことで、湿った雪が大量に降ったという。

 中札内村では、村の除雪車13台がフル稼働。村総務課の職員は「村道など生活道路の除雪が全然追いつかない」と話した。

 広尾町では、町職員15人が1人暮らしの高齢者宅75軒を訪れ、除雪と安否確認を行った。3人一組で訪問し、「困ったことはないですか」などと声をかけた上で、スコップとスノーダンプで玄関先やストーブの排気口付近を除雪した。

 JR北海道は管内を通る特急全22本と、根室線の普通・快速列車全64本を運休。十勝バス、北海道拓殖バスは路線バスを終日運休。札幌―帯広間などの都市間高速バスも大半が運休した。帯広空港では羽田線が2便欠航。管内の国道は一時、5路線5区間が通行止めになった。12日午後8時現在、高速道路も2路線2区間が通行止めとなっている。日本自動車連盟(JAF)帯広支部によると、12日午前0時から午後3時までに、車の立ち往生は管内で129件発生した。

 通院のため11日に広尾町から帯広市に出てきた栗栖正行さん(80)は、12日にバスで帰る予定だったが、運休のため同日も市内で宿泊することに。いつも使うホテルは既に満室で、別のホテルの「最後の1室を取れた」という。

 同市は除雪の妨げにならないよう、12日のごみ収集を中止した。同日は資源ごみと燃やせないごみの収集日。コロナ禍の巣ごもり需要でごみが増えていることもあり、稲田地区のひじり東町内会の中山星一会長(75)は「保管場所がない市民は困っている」と話した。

 百貨店藤丸は12日、「買い物客と従業員の帰路の安全を確保するため」として、通常より3時間早い午後4時に店を閉めた。13日は通常営業を予定する。食品スーパーの福原やダイイチは通常通り営業した。札幌などから配送される一部商品は届かなかったが、両社とも多少品薄になった程度で「大きな影響はなかった」という。

 同測候所によると、13日は管内全体で晴れ間が広がり、風が強い状態が続く。(三島今日子、金谷育生、大河原桜)

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