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グーグル、自宅や職場を把握 位置情報で趣味や勤務時間も

 目的地までの経路を調べるときに便利なスマートフォンの位置情報機能。衛星利用測位システム(GPS)を使いスマホを持つ人の位置を特定する一方、過去訪れた場所は把握されている。米グーグルの基本ソフト(OS)、アンドロイドを搭載したスマホでグーグルマップを使用している記者の7年間の足跡をたどると、登録した覚えがない自宅や職場、趣味まで記録されていた。専門家はグーグルが大量の情報を集めていることが分かると指摘している。

 「あなたは××市〇〇町1丁目1の11に住んでいる。(記者が勤める共同通信本社のある)汐留メディアタワーの職場によく行く。週末は△△町で2時間45分フットサルをしている」

 グーグルのサイトには利用者が自分の位置情報や検索履歴を取り出すことができる「グーグルデータエクスポート」という機能がある。東大空間情報科学研究センターの柴崎亮介教授の協力を得て、独自に作成したシステムで位置情報データを分析し、可視化してもらった。

 スマホ利用時に位置情報の機能をオンにしていると、毎晩いる場所が自宅、昼間よく行く場所は職場だと判断される。移動すると位置が変わり時間も記録されるため、出勤時間や帰宅時間に加えて週末に訪れる趣味のフットサル場まで分かってしまう。

 移動速度から移動手段も推測する。新型コロナウイルスが流行する前の2019年は自転車が全移動時間の15%、電車は46%だったが、コロナ流行後の21年は自転車が40%に増加、電車は39%に減った。在宅ワークが増え電車に乗る機会が減っていた。

 出張や旅行の履歴も「6カ国41都市、うち国内は32都市を訪問」と正確に割り出す。「16年から1年間は広島県に滞在」。確かにその期間は単身赴任をしていた。

 グーグルマップを使う場合、私たちは無料で位置情報サービスを利用できる。グーグルは利用者の位置情報や検索履歴をもとに興味を引く広告を出し企業から広告料を得ている。

 「この人はどこにいて、〇〇についてよく検索しているから、この広告を出せば購入してくれる可能性が高い」。例えば記者が住んでいる地域のスポーツ用品店の広告をスマホに表示させることができるという具合だ。

 グーグルは位置情報の取得は利用者の許諾を得ており機能はいつでもオフにできるとしている。

 柴崎教授は「いつどこで何をしたかなど、グーグルはいかに多くの情報を収集しているのかが分かる。データを利用すれば自分の健康づくりや仕事と生活のバランスのためにも使えそうだ」と話している。

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