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道南米在庫だぶつき 過去最大規模 豊作、外食需要減退響く

 良食味のブランド「ふっくりんこ」などで知られる道南産米の在庫のだぶつきが過去最大規模に膨らんでいる。新型コロナウイルス禍による外食需要の減退が続き、豊作だったことが影響した。農家は米価を安定させるため、家畜の餌となる飼料用米への作付け転換を進めたものの、消費者のコメ離れに拍車をかけかねない現状に生産者は不安を募らせている。

新函館農協の倉庫に積み上がり、もみのままコンテナに保管されている道南産米
新函館農協の倉庫に積み上がり、もみのままコンテナに保管されている道南産米


 道内水田発祥の地、北斗市にある新函館農協の倉庫には、コメ1トンが入るコンテナバッグが、大量に積み上がっている。品質低下を避けようと、約千基のコンテナの中には、精米せず、玄米のまま置かれる新米も。今年の収穫期を終えた時点での在庫は、例年の3倍近くに達し、「過去にない事態」(同農協)という。

 同農協エリアの21年産の主食用米は、約1万トンと豊作だった。昨年から続くコロナの影響で、すでに古米を抱えている状況だったため、近郊の保管場所がなくなり、苫小牧市にあるホクレンの倉庫への移送を余儀なくされた。同農協米穀畑作課の三浦治課長は「コロナ禍前は1日100トン倉庫から出していたが、今は1週間に30トン出る程度。来季はどうなっているのか。見通しも立たない」と嘆く。

 こうした状況に対抗するため、同農協は道外企業への販路拡大を強化する方針。日本穀物検定協会(東京)の食味ランキングで、最高評価「特A」を獲得している「ふっくりんこ」を筆頭に、すしチェーンや量販店など新規の卸先の掘り起こしに力を入れている。三浦課長は「コメ離れにコロナと苦境は続くが、道南産米のファンを増やすように汗をかき、農家の努力に応えていきたい」と話した。

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