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にじむ同調圧力 開戦前の新聞投書欄 統制強化求める声も

 1941年(昭和16年)の太平洋戦争開戦から8日で80年。対米戦争前の社会はどのような空気に覆われていたのか。北海道新聞の前身である当時の北海タイムスや小樽新聞の読者投書欄を読むと、日本が直面する危機を強調し「非常時」にそぐわない人を非難する声が少なくない。言論統制下、国民が国民に向ける視線が同調圧力となって息苦しさを作り出し、開戦を後押しする世論につながっていく構図が浮かび上がる。

 「虚栄心に駆られて流行を追う連中は精神的貧困者である」。41年2月の投書は、ぜいたく品の製造・販売を禁止した「奢侈(しゃし)品等製造販売制限規則」が施行された後も、きらびやかな身なりで出歩く人がいると非難する。9月には、戦地から帰還した男性が「パーマさえ廃止できない銃後の無力さに泣きたくなった」と嘆く投書が掲載された。

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