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無休で27年、1万日達成へ 函館の食堂「たつみ」が12日に コロナ禍も子どもの結婚式の日も

 【函館】函館市東川町の大衆食堂「たつみ」が今月12日に、無休営業を続けて1万日を達成する。店主の山田征勝さん(80)が家族と従業員で切り盛りし、市民らの胃袋を満たしてきた。この間の27年4カ月余り、コロナ禍をはじめ営業が途絶える危機は4度あったが、山田さんは「お客さんに支えられ、ここまで来ることができた」と感謝している。

 函館山周辺の西部地区に1973年、小上がりとカウンターの20席で開業した。山田さんは88年、腰を痛めて半年休業したのを機に「休まず店を開ける」と決意。94年7月27日から始め、盆や正月のほか、長男や娘3人の結婚式の日も営業を続けてきた。

 店の看板には「安い、うまい」を掲げ、人気のミックスフライ定食や唐揚げ定食は大盛りご飯と共に640円で提供する。連続営業は話題となり、番組収録で故志村けんさんら著名人のほか、観光客も訪れる。

 「記録」を脅かすピンチはあった。最初は2011年の東日本大震災。物流が滞り、食材が尽きかけた。18年の胆振東部地震に伴う全域停電(ブラックアウト)では店内にろうそくをともし、店を開けた。

 昨年春からのコロナ禍では客足が絶え、3人しか来ない日もあったが、感染対策に気を配り続けた。店から感染者が出れば、その瞬間に店が開けられなくなる。「今までで一番こたえた。心が何度も折れそうになった」と振り返る。

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