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<宇野沢デジタル委員が読み解く>エスタ解体へ、消えゆく百貨店の記憶

 札幌市営地下鉄東豊線のさっぽろ駅。東側の出口近くの柱に、1972年の札幌五輪で使われた公式ポスターが、陶板で作られ、展示されています。

地下鉄さっぽろ駅近くの地下道の柱にある1972年札幌五輪を記念した陶板
地下鉄さっぽろ駅近くの地下道の柱にある1972年札幌五輪を記念した陶板


 その寄贈者として道内外の16の企業・団体名が記されています。有名どころの大企業の名前が多く並んでいるのですが、その中に、ずいぶんと懐かしい名前を見つけました。

陶板の寄贈者の中に「札幌そごう」の文字が見える
陶板の寄贈者の中に「札幌そごう」の文字が見える


 「札幌そごう」。2000年12月に閉店した百貨店です。札幌駅前、今の「エスタ」の建物にありました。

 閉店を報じる2000年10月26日の北海道新聞1面に当時の写真が掲載されていました。

2000年に閉店した「札幌そごう」
2000年に閉店した「札幌そごう」


 現在のエスタの建物のさらに上に大きな看板があったことが分かります。大書きされた「SOGO」の文字がとても印象的です。

 「札幌そごう」を引き継いだエスタには、「ビックカメラ」や「ユニクロ」などが入居していますが、2023年夏に営業を終了すると、グループ会社が施設を運営するJR北海道が10日に発表しました。「札幌そごう」が開店した1978年以来の建物は解体され、北海道新幹線の札幌延伸前の2029年秋に新しいビルとして生まれ変わる予定です。

 札幌中心部では、かつて百貨店が存在したエリアが、次々と再開発されています。ススキノでは「ロビンソン百貨店札幌店」を引き継いだ「ススキノラフィラ」が2020年5月に閉店。23年秋に新ビルが開業する予定で、工事が進んでいます。また、札幌駅前でかつての「五番舘」を引き継いだ「札幌西武」跡地も、長らく空き地になっていましたが、「北4西3街区再開発」として複合ビルの建設が予定されています。

 「札幌そごう」が閉店した2000年以降、北海道内では札幌以外でも百貨店の閉店が相次ぎました。地域の中心市街地のシンボルとなっていた店舗も多くが閉店しました。

 入居していた建物が解体され、百貨店の記憶が街から消えゆこうとしています。「コロナ禍」という新たな脅威にも直面する道内百貨店の現状を、データからひもといてみました。


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